会員の山行 089号

【2006年12月02日/浅間隠山(群馬県、長野県境)・鼻曲山(高崎市、長野原市の境)/木内茂雄調査】

【タイム】  
登山口9:01〜9:23北軽からの道に合流〜9:55見晴し良好箇所〜9:58ピーク〜10:09浅間隠山山頂10:13〜10:36北軽への分岐〜10:40登山口
【記 録】
 これからの冬から春まで、吾が山形県そして小国町と、新潟県は雪か吹雪、それに対して、関東は毎日快晴だ。本当に不公平だと毎年思うが誰に言うことも出来ない。そして、今年もその時期が来た。もう、谷川岳を越えて関東に来るしかない。
 昨夜、都内で昔の山中間の集いが有り、そのまま帰るのではつまらないので、関東の山を選んで来た。前橋ICで降りてから40数キロだろうか、最後には二度越峠の近くまでジグザグの登りの走行がかなり続いた。登山口は右側に有り狭いスペースに車を止めた。
 登り始めは右に小さな沢が有り、水がチョロチョロ湧き出しているが、傍らには霜柱が立っている。そして、足下には唐松の葉が落ちている。さほど、急では無いが唐松林をジグザグに登る。そして、稜線らしい処に出てから、左に緩やかに登って行くと、やがて、北軽からの道が左から合流してきて、登山道は右になだらかに下る。この辺りから右上に顕著なピークが見え、そしてその左隣に丸いピークが有り、右側が山頂と思った。間もなく、本格的な登りとなる。雑木林を登って行くとやがて、右側に見晴らし良い処が有り、鼻曲山や、妙義山が見える。少し霞んでいるので遠くは見えないが空気が澄んでいる時ならば富士山も見えるのかな?やがて山頂と思ったピークに着いたが、左向こうにまだ高い尖ったピークが見える。 さっき見えた丸いピークが尖って見える。此処から笹藪を少し漕ぐ様になり雨とか梅雨時は、そして露が付く時期は濡れるだろう。天気は良いが、霜解けの道は歩きつらい。たいした距離も無く山頂に着いた。先程より見え隠れしていた浅間山が良く見える。小諸から見る山容とは違い、尖って見え、山頂は冬雲が漂っている。その他の山は数え切れない程、それこそ、360度の山々を見せてくれる。
 この後、鼻曲山に行くのでサット見回して下山する。そして、行き帰り辺りを注意して見回したが花の残骸は見付けられずツツジらしい木が有るのを確認した。そして、一気に引き返した。ハイキングには丁度良い山だ。

【タイム】  
二度上峠登山口11:00〜11:31永妻山〜12:21国境平より合流〜12:25山頂(西天狗)12:42〜12:45山頂(東天狗)12:47〜12:50西天狗〜13:18永妻山の登り〜(急登5分)〜13:30永妻山〜13:57二度上峠登山口
【記 録】
 浅間隠山を下りてきて、車に乗り数分で二度上峠に着いた。前は長野原市、後ろは高崎市の分水嶺の様だ。左直ぐ上に小さい駐車場が有り、それを登るには大きな波をうっている斜面を登らなければいけない。思い切って登ったが、テールのスポイラーを擦ってしまった。かなり荒れているのでオフロード車でないとむずかしい。5,6台は停められるだろうか、そこに小さな祠が祀られている。標識を見ると、4,3キロと有る。先程、北軽の方からの登りが楽ですよと、言われたがそこまで行くのに恐らく40分位はかかるだろうと予測し、それなら、此処を登った方が時間的に有利と考え登り始める。灌木帯の中の道はなだらかな登りで、やがて、獅子岩の標識を通過する。岩は確かに有るが獅子には見えない。一寸したピークを登ると永妻山の標識が有る。此処から鼻曲山まで2,1キロとある。今は葉が落ちているので、振り返ると、先程登った浅間隠山が木々の枝の間から望まれる。
 永妻山から少し緩やかに下ると急に下る様になる、帰りを考えると一寸残念な下りを5分位する。そして、なだらかになり、やがて、日陰の凍った急斜面を登る。いくらハイキングコースとはいえ、矢張りつらい登りだ。
 これを登り切り稜線らしい処に出ると右より国境平から来る道と合流する。此処から下に向かって鹿避けなのか鉄条網のフェンスが続いている。そして、此処からは緩やかな登りとなり、4分で山頂に着いた。腐りかけた標柱に鼻曲山が微かに読める。景色良く、浅間山が目の前に見えるがその向こうが雲多く今一つハッキリしない。そして、ここからも浅間隠山が良く見える。寒いので直ぐ先に下り昼飯を摂る。其処でその先から来た人達が山頂はこの先ですよと言われ直ぐに其処に向かう。数分でシッカリした標識の有る山頂に着く。標識は立派だが見晴らしは良くない。此処を東天狗、先程の山頂は西天狗と呼ばれているようだ。この東天狗には霧積温泉からの道が来ている。このコースは30数年前に来ているが全くその頃の記憶がない。帰りは今来た道を引き返したが、どうもあまり花を見付けられない。判ったのはシシウドとツツジ、ヤマカイドウ?そして今盛りのウメモドキだ。それにしても、灌木帯の中の登山道なので夏でも日陰でハイキングには丁度良いコースだ。年を取ってからでも楽しめる山だなと思いながら、心配した永妻山の登りも5分で登った。後は小さい起伏を繰り返しながら下り車に戻った。

浅間隠山登山口 途中にて木の枝越しに浅間隠山を見る 浅間隠山々頂より浅間山を望む
浅間隠山より鼻曲山を望む 二度上峠にて浅間隠山を望む 二度上峠より鼻曲山登山口
永妻山にて浅間隠山を振り返る 永妻山標識 国境平より合流の標識
鼻曲山々頂にて浅間山を望む 鼻曲山にて浅間隠山を望む 鼻曲山々頂標識