会員の山行 092号

【2007年04月30日/荒船山/木内茂雄】

【タイム】
 8:49相沢登山口〜10分迷う〜9:20尾根〜9:47中の宮9:57〜10:21稜線(胸突き八丁の下)〜10:51艫岩11:43〜12:07星尾峠への分岐〜12:15経塚山(荒船山)〜12:22星尾への分岐〜12:44艫岩手前下山口〜12:55相沢口への分岐(胸突き八丁下)〜(尾根を直進)〜13:05頃アカヤシオを撮る〜13:16登山道に合流〜13:26中の宮〜14:00登山口付近で山菜採り
【記 録】
 子供の時、小諸に住んでいてこの山の名前と、形に興味が有った。そして、今シーズンの歩き始めとして登る機会がきた。
 案内通り、三ツ瀬から左折して細い道に入る。10分位で登山口の標識に着き狭いスペースに車を止める。標識の矢印で進むと直ぐに工事中?の車道に突き当たりそれを右折して少し下って行く。(昔は真っ直ぐの登山道になっていたが、車道を切ったため進めないことが下山して来て判った。)少し下って行くと直ぐ左にシャクナゲ畑が有り花が咲いていた。此処に標識が有り左に鋭角に戻る様にして登るのを、花を見ていて見落としてしまった。そのまま下って行き少し登っていくと砂防ダムで整備された沢に出た。これを登ろうかと一瞬考えたがおかしいので引き返した。右に登って行く道が有ったのでこれを登って行くとまた沢に出てしまった。変だなあと見回していると真っ正面の杉林の中を登山者が歩いていたので、道無き道をそこまで登り、登山道に出た。
 この杉林を20分も登ると、左の尾根に出てから、右に尾根沿いに登る。右下斜面は杉林、左下斜面はミズナラ、他の雑木林で新芽が出たばかりであり、朝日がまともに差し込んでくる。こんな風景を登って行くと大きな岩が目に入って来る。中の宮の標識が有り、祠が祀られている。更に右杉林、左雑木林の単純な道を登って行くと、やがて右上方に尾根が見えてきて、間もなくその尾根に出る。これを左に尾根沿いに登る。杉林は無くなり、雑木林のジグザグ道になり、胸突き八丁と言うらしい。
 30分程の登りで、艫岩手前の平らに出る。数分で小屋が見え、直ぐ向こうは艫岩である。此処が遠くから見ると、雷オデコの部分で断崖絶壁で、柵も無く、前はストンと何も無い空間で足が竦んでしまう。遠くに見える山は富士山型をしていない浅間山が良く見える。その他北アルプスらしい白い山脈が見える。方位盤が有り南アルプスも見えるようだ。
 荒船山まで、大した登りも無いので此処でユックリと昼食を摂る。そして、荒船山と緩やかに下ったり、平らに歩いたりして行くと、こんな処にと思える沢に水が流れている。山頂の水源地と標識されている。更に緩やかな道を進むと左30メーター奥に尖った石柱が立っていて踏み跡があるので、其処に行ってみる。何かの奇岩かと思ったら戦没者の慰霊碑であった。途中、木の皮が何本も剥がされているのは、恐らく鹿の仕業だろう。
 荒船山(経塚山)まで、見通しの悪いまま着いた。楽しむ物も無いので、写真を撮り、直ぐに引き返す。来る時にすれ違った登山者から、アカヤシオの咲いている処を教えてもらったので、その場所に寄り道する。胸突き八丁を下り、尾根から右に下るのが登山道だが、真っ直ぐ進み、一寸した、ピークを登って行くと、何本かのアカヤシオが満開であった。振り返ると艫岩の絶壁が見えるのでこれを、バックに撮るが雑木が邪魔してなかなか上手く撮れない。
 何枚も撮ってから後、少し戻り、鞍部から左に降りると直ぐに登山道に合流する。先程、マイヅルソウの葉を見付けたが、登山道を少し下って行くと、来る時咲いて居なかったので気が付かなかったが、ハルリンドウ?とフデリンドウ?を撮ることが出来た。そして、途中でも葉は見かけたが、登山口近くの沢筋で、山菜を採って居る時、ハシリドコロ、ヒトリシズカ、キケマン等の花も撮ることが出来た。
中ノ宮 艫岩手前の標識
艫岩展望台手前の標識 艫岩展望台風景
艫岩からの展望説明版 艫岩を撮る
山頂の水源地 荒船に向かう途中左に戦没慰霊碑
途中の標識 荒船山々頂
鹿に皮を食べられた木 アカヤシオと後方艫岩
アカヤシオと後方艫岩 ハルリンドウ?
フデリンドウ? ヒトリシズカ群生
ハシリドコロ キケマン