会員の山行 097号

【2007年07月16日/根子岳と四阿山/長野県真田町/木内茂雄】

【タイム】
 菅平牧場5:52〜7:04八合目〜7:48根子岳山頂8:15〜9:32中四阿分岐〜9:50四阿山山頂10:28〜10:42中四阿分岐〜12:22菅平牧場登山口
【記 録】
 大事な3連休が台風の影響で足止めを食っていたが、16日は長野県上田市付近に太陽マークが出たので、勇躍やって来た。
 菅平牧場に着いた頃には、少しずつ明るくなり霧が上がり初めている。駐車場には既に2台止まっていて、その脇に車を止め身支度をするが、長袖でも寒い風が吹いている。
 傍には、立派なトイレが完備されている。その前には標識が有り、右に四阿山、真直ぐ根子岳とあり、後者を登り出す。オダマキが1本とウツボグサが目立ちそして、アヤメも風情良く咲いている。やがて、牧場を通過して、岳樺と笹の中を歩くようになり次第に花が見られる。レンゲツツジとタカネバラはもう終わりだが、一ヶ月も前だと結構な花見ができるだろう。
 その他、山頂まで見た花を並べてみると、ハクサンフウロ、ハクサンチドリ、テガタチドリ、ヤマハハコ、スズラン、ベニバナイチヤクソウ、ウラジロヨウラク、コケモモ、ウスユキソウ、キジムシロ、ネバリノギラン、キイチゴ、アヅマギク?、何とかショウマと、花はこれからの、オトギリソウ、ミヤマオミナエシ、アザミ、ギボウシ、ニッコウキスゲ(カンゾウ?)、ヤナギラン、マツムシソウ、マルバダケブキ、シロマメノキ、等。
 根子岳山頂は石がゴロゴロした所で、晴れていれば何処かが見えるのかと思いながら休憩する。晴れそうで晴れないので、諦めて四阿山に向かう。右側が崩壊していて、岩のある所は左側を巻きながら進む。その途中でマイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、釣鐘のような大きな花のドウダン、それに小さい紅色のウラジロヨウラク等を見ながら通過すると、笹一面の斜面を鞍部に向かって降りていく。そしてその向こうに四阿山らしい山が見えるが霧で山頂は見えない。花はハクサンチドリがほんの少し見かけるだけであとは、笹だけの道を進み、登りになるとシラビソの林を進む。
 結構長い登りで、漸く森林限界に出て、暫く、緩い傾斜を進むと、右から、中四阿方面の道が合流してくる。この辺りから尖った山頂が見える。此処から直ぐ先に木の階段が有り、右に鳥居峠の道が下っている。そして、山頂には真直ぐ階段を登り、階段が切れると、傾斜はきつくなる。やがて、何処かでオノエランを見つけ撮る。山頂には祠が二つ有り、前方の祠の所に山頂の標識が2本有り、新しい丸太には嬬恋村と記されているのを見て初めて県境と判る。晴れていれば景色が良いとの事だが、今は遠望がきかない。
 早い昼食を摂っていると、突然山頂がグラグラと揺れた。何か遊園地の乗り物で大きく揺れている感じだなあと思う間も無く地震と気がつく、時に10時14分頃。
 そして、足元の下の岩がビシッと裂けるような音がすると同時に山肌からガラガラと岩が落ちて行くコダマが聞こえる。10数名いる登山客はそれとなく顔を見合わせる。
 其の内、震源地が長野県北部から、柏崎と判明してきた。人事のように食事を済ませ中四阿経由、菅平牧場へと下山開始する。途中で振り返ると尖った山頂が見え、右向こうを見ると根子岳が見える。全容が見えたのは此の時だけであった。
 目立った花は、ベニバナイイヤクソウ、間もなく咲こうとしているミヤマオミナエシ、ヤマブキショウマと蕾の出ていないヤナギラン、マツムシソウが群生している。その他、イワニガナ、カラマツソウ、テガタチドリ等を見つける。それから、イブキジャコウソウの様な細かな葉を何回か見つけるが、そうだろうか?
 それから、名前の判らないウツギ?牧場近くなると、アヤメが盛りで、ギボウシが蕾を出している。

登山道標識 登山道説明
ウツボグサ アヤメ
ウスユキソウ タカネバラ
コケモモ テガタチドリ
アヅマギク? キジムシロ
根子岳山頂 霧の根子岳を振り返る
根子岳下りにて鞍部を見下ろす 根子岳を振り返る
ツマトリソウ ウラジロヨウラク
サラサドウダン ベニバナイチヤクソウ
マルバダケブキの蕾 オノエラン
ゴゼンタチバナ 木道と四阿山々頂を望む
四阿山々頂の手前の祠 四阿山々頂の標識
ヤマブキショウマ 中四阿を見下ろす
四阿山を振り返る 中四阿辺りより根子岳を望む
ショウマ? イワニガナ
オミナエシ ウツギ
途中の標識 ノイバラ
牧場の牛 四阿山の登山口標識