会員の山行 102号

【2007年09月17日/飯綱山:長野県信濃町/木内茂雄】

【タイム】  
 飯綱山西登山道登山口8:39〜9:02林道横断〜9:15萱ノ宮〜10:03森林限界〜10:22一ノ鳥居苑地への分岐〜10:31鳥居二つ〜10:35飯綱神社〜10:45飯綱山山頂10:54〜11:03飯綱神社11:08〜11:15一ノ鳥居苑地分岐〜11:47萱ノ宮〜11:54林道横断〜12:07西登山口
【記 録】
 15日からの3連休で、北ア針ノ木岳を予定していたが週間天気予報は三日とも雨時々曇りだったので、中止にした。それにしても15,16日は予報外れで暑い日が続いた。そして。17日の予報は長野県戸隠山方面晴れなので、此処を目指した。途中、大事なカメラを忘れたので、一度引き返してきたので出足が遅れた。先週、今週と物忘れがひどい、痴呆症にでもなりかけているのか?信濃町に降りた頃、戸隠山の山頂は、霧の中なので、飯綱山と斑尾山に変更して、まず、飯綱山を目指す、戸隠山の登山口を右に見ながら先に進み、中社辺りで左に入るのだが、標識を見つけられない。お土産屋で聞いてから、向かう。後で分かったが、チビッコ忍者村の標識を目印にすれば良い、これを通過して、暫く山道を走り注意して見ていくと、左に登山口が有るが、見落とし易い。車は道端に止めるしかない。登山口には朽ちて赤い色も薄れた鳥居が横たわっていて、それを見やりながら歩き出す。
 緩やかな登りだが、雨の直後なのか地面は滑り易い。周りはカラマツが主体で、そこにムシカリ、ナラ、トドマツ、が混ざり、地面は笹で覆われている。林道を一度横断して直ぐにカラマツ林に入り、三〇分程で萱ノ宮に着く、中を覗いて見ると石像が祀られている。
 それから、道は次第に登山道らしくなり、出発から一時間ほどで立木がまばらになり、見晴らしがきくようになる。遠くには北アルプスらしい山並みが見え、下方には戸隠キャンプ場なのか、別荘地なのか多くの屋根が見える。そして、いつの間にかカラマツは無くなり、トドマツと岳樺が主体になり、そこに、ナナカマド等が混ざる。足下にはシャジンで始まり、オヤマリンドウ、ウメバチソウ、ヤマハハコ、トリカブト、キオン、と花がほぼ終わりのナデシコ、タカネマツムシソウ、タムラソウ、ハクサンフウロ、オヤマノエンドウ、それから、葉や茎で判断出来るノリウツギ、ネバリノギラン、オトギリソウ、オヤマボクチ、ウツボグサ、マルバダケブキ、ギボウシ、ズミ等が続々現れる。先週の黒姫山ではあまり花が無かったので、今回期待していなかったが、意外で、シーズンには結構楽しめそうな山だ。森林限界も過ぎ、岩混じりの山らしい道を登って行くと、右からは南登山道が合流してくる。その先を直進して行き、左に二つの鳥居が並んで居るのを見て数分で平らになる。一瞬、山頂かと思ったが、右向こうに飯綱神社の屋根が有り、左ズーット向こうに山頂が見える。此処までは花畑が続いているようだ。此処から緩やかな登りが一〇分程で山頂に着く。生憎、少し霧が出たりするので遠望がきかない。真下は長野市方面らしい大きな市街地が見下ろせる。山頂は笹が多く、そこにマルバダケブキを見つける。引き返して飯縄神社の中を見ると本尊らしい物が祀られている。此処を出て山頂と間違える平らからは、見晴らし良く黒姫山、戸隠山、そして、足下には池、ゴルフ場、保養地らしい家並みが見下ろせる。
 帰りは同じ道を引き返す。登山口からチビッコ忍者村を過ぎる時、凄い賑わいで車が道路にはみ出していた。一路、斑尾山を目指す。

飯綱山西登山口 萱ノ宮
萱ノ宮の石像 オヤマリンドウ
タムラソウ ハクサンフウロ
途中の石像 南登山道への分岐標識
オヤマボクチ トリカブト
途中、戸隠山を望む 飯縄神社手前の鳥居
長野市方面を見下ろす 飯縄神社外観
飯縄神社内部 飯縄神社内の石像
飯縄神社前の祠 飯綱山々頂
飯綱山二等三角点の説明 飯綱山から望む長野市