会員の山行 109号

【2007年10月21日/女峰山(日光)/木内茂雄】

【タイム】 
 志津乗越駐車場〜車道ゲート6:43〜7:18馬立〜7:30荒沢出合(日光から合流)〜8:36水場〜9:12唐沢小屋9:44〜10:23女峰山10:33〜11:10帝釈山11:35〜12:14富士見峠〜13:07馬立〜13:47ゲート
【記 録】
 志津乗越より数分荒れた車道を走るとゲートでストップして、数台しか止められない狭い所に車を止める。それから、少し下り気味に歩いて行くと、時には右手に男体山が青空にクッキリ見える。30分近く緩やかに歩き、分岐を左に10分近く緩やかに登っていくと右手に馬立の標識が有り、右に女峰山方面と有る。注意していないと見落とし、富士見峠に行ってしまう。
 此処から車道と分かれ、本格的な山道を10分強下り、涸れた小沢に降り対岸に渡る。それから、少し登ると右より日光からの登山道が合流してくる。やがて、右側に深く荒れた沢に沿って登って行く。登って行くに従いシラビソから岳樺の林を行くようになる。地面は笹に覆われているので、花などは無いようなので、書くことが無い。
 1時間も登り、右に沢を渡ると水音がしてきて、水場に出る。此処から少し急登になり、左向こうのガレ場からは落石の音がしている。霜解けで、自然落石しているようだ。小屋の少し手前で振り返ると富士山が遠くに見え、手前には大真名子山、その隣に男体山の頭が見える。40分弱登ると唐沢小屋に着く。小屋を一回りするがトイレは無い。快晴だが山頂は寒いだろうと、小屋の中で昼食をとる。
 食後、小屋の脇に有る針金で縛られた、古い石像を見ながらシラビソの樹林帯を登って行く。高度を稼ぐに従いシラビソから岳樺に変わり見晴らしが良くなる。山頂に近付くと昨夜の寒さの名残で木々の枝は霧氷で白く輝いている。山頂の見晴らしは最高で360度のパノラマであるが、日本海方面の山は雲の中である。矢張り寒いので長居をせず直ぐに帝釈山に向かう。足元にはクロマメノキ?とコケモモ葉らしいものとシャクナゲが点在している。
 稜線は痩せていて途中振り返ると、女峰山は鋭角の三角形に尖っていて、誠に恰好が良い。これをどうして女と称したのだろう、観音様の頭の辺りを連想して名付けたのだろうか。この格好良い女峰山も、帝釈山を下り始めると見えなくなってしまう。そして、シャクナゲ混じりのシラビソの樹林帯が富士見峠まで続く。峠で真っ直ぐ行くと小眞名子山、左に折れて馬立に向かう。名前が富士見とあるが、何となく富士山が見えるのかなあという雰囲気である。道は昔車道だったようでかなり広く、緩やかに下っている。そして、所々崩壊しているので車は通れない。この道は延々と馬立まで周遊するように続いていて飽きる。左に女峰山見ながら、右は大真名子山の裾を巻きながら淡々と歩くしかない。
 その他、昨日から夜昼問わず面白い鳴き声がするので、恐らくニホンカモシカだろうと推測したが、後で繁殖期の鳴き声と分かった。

男体山を望む 女峰山全景
唐沢小屋 針金に縛られた石像
山頂の神社 山頂より大真名子山を望む
山頂にて霧氷を撮る 山頂より帝釈山を見下ろす
女峰山を見上げる 遠ざかる女峰山を振り返る
遠ざかる女峰山 遠ざかる女峰山
専女山より女峰山を望む 帝釈山にて霧氷と女峰山
帝釈山の標識 帝釈山より白根山を望む
帝釈山より男体山を望む 富士見峠の標識
下山途中女峰山を望む 途中の紅葉