会員の山行 145号

【2009年03月21日/白根山/木内茂雄】

【タイム】
 ゲート6:34〜6:50登山口〜7:02山ノ神〜7:27二本松〜7:52稜線〜8:00熊狩眺め場〜8:36前白根登り始め〜9:06前白根〜9:20白根山山頂10:32〜11:31熊狩眺め場〜11:43稜線より下り〜11:58二本松〜12:06山ノ神11:10〜12:20登山口〜12:33ゲート
【記 録】
 天気予報は快晴、今度こそ三度目の正直と必ず山頂に立つと国道289号線から登山口にと林道に入る。雪は融けているはずだし、奥まで車で入れるだろう予想してきたが、残念ながら直ぐにゲートの鎖で歩きとなる。林道には全く雪が無く汗もかかずに登山口に着く。右の沢沿いに登って行くと傍らにキクザキイチゲが花を閉じている。そして、ショウジョウバカマは花を開いて迎えてくれる。慣れた道を山ノ神、二本松そして、稜線への急登へと高度を稼ぐ。右に見える烏帽子岳は大分雪が解け黒い山肌を見せる。稜線まで殆ど夏道を歩く。傾斜がキツイので、落ち葉の下の粘土質道は帰りには滑るだろうと予想する。(案の定下山時には何回か滑った。)
 稜線に出ると、雪はまだタップリとあるが、締っていて普通に歩ける。直ぐ先の“熊狩の眺め場”の標識が頭を出している。念のため此処でアイゼンを着けるがほぼ必要が無い。二十日前の状態からすれば雲泥の差だ、難易度のグレードで等級を付けるとすれば、前回は5級以上、今回は2級位で山慣れしてる人なら何ら問題が無い。
 前回、撤退したピークが嘘みたいに楽だ、そして、その先の痩せ尾根の雪の付いている所で、2m位の高さ残っているが、左右の斜面には灌木が露出していて、恐怖感が全く無い。雪庇の名残も有るが、今日からもっと丸くなるだろう。尾根の途中で夏道の出ている所も有るが、前白根の登りからは雪一面だ。しかし、足跡も有り、沈まず楽に登れる。と言ってもブナ林の中の急登である。登りきったところが双耳峰の一つ、後一つで山頂かと期待していたが、あに計らん、その先二つも騙しピークが有った。しかし、ついに山頂に立った。山頂は勿論、雪で埋まっていて、三角の様に尖っているのか平が無い。感動を抑え、少し、引き返した所で大休憩とする。本当に360度のパノラマで、目の前には青空にドッカリと粟ケ岳が山容を誇示している。これが見たくて三度も通った、、、、、、、、。
 そして、飽きることなく粟ケ岳を眺めていると、ブナの小枝より霧氷が解け始めた。私に和歌、俳句の心得はないが、二句ばかり唱えた。
   「ハラハラと 散る霧氷に 粟ケ岳」、「青空に 霧氷散りけり 粟ケ岳」
そして、また粟ケ岳を眺める。
 帰りは遠くに霞んだ弥彦山、スッカリ黒くなった袴腰山を眺めて、稜線下りに来ると、タムシバの枝近くにモミジアゲハが止まった。そばに有るマンサクの花にきたのだろうか。
 カメラを向けたが逃げられた。そして、白根山を振り返り、林の中へと下る。山ノ神でもう来ることは無いだろうと、縁起ものをそっと摩ってきたら、あとで何だか元気が出たようだ。
 帰りに国道289号線に出て直ぐ右手に大谷地山神社参門大杉と目立ったので寄って見た。樹齢300年以上というもので確かに大きい、そして、直ぐ先に南無日限地蔵尊と有ったのでこれにも寄って見る。
キクザキイチゲ
キクザキイチゲー2
ショウジョウバカマ
途中、守門岳を望む
稜線にて守門岳を望む
熊狩の眺め場の標識
白根山を望む
前白根のブナ林
前白根頂き近くにて粟ケ岳を望む
前白根にて守門岳を望む
白根山を目指す
鳥の足跡
痩せ尾根を振り返る
雪庇を振り返る
振り返る
山頂目前
山頂より粟ケ岳
霧氷と粟ケ岳
大谷地山神社参門
大谷地山神社参門の石像
大谷地山神社参門の杉の説明
大谷地山神社全景
大谷地山神社下りの階段
南無日限地蔵尊入口
南無日限地蔵尊全景
南無日限地蔵尊
南無日限地蔵尊石碑