会員の山行 198号

【2010年08月28日/苗場山:新潟県/木内茂雄調査】

【タイム】
 祓川登山口4:45〜5:09和田小屋〜5:39六合目〜6:08下ノ芝6:14〜6:26七合半〜6:46中ノ芝6:57〜7:06上ノ芝〜7:12小松原分岐〜7:15股スリ岩〜7:27神楽峰(八合目)〜7:40富士見坂〜7:43雷清水〜7:51お花畑〜8:07九合目〜8:19雲尾坂〜8:36山頂木道末端〜8:44苗場山9:16〜9:25木道末端〜9:35雲尾坂〜9:42九合目〜9」58雷清水〜10:02富士見坂〜10:15神楽峰〜10:20股スリ岩〜10:31小松原分岐〜10:35上ノ芝〜10:43中ノ芝〜10:55七合半〜11:04下ノ芝〜11:13六合半〜11:29五合半〜11:42和田小屋〜11:56登山口
【記 録】
 今迄、苗場山に2回登っているが、何れも霧か雨で景色を見ていない。今回は少なくとも午前中は晴れ、という天気予報を信じて前夜に越後湯沢の駅前に泊る。駅前には温泉浴場が有り、汗を流してからお天気祭りをしてその後、車中泊する。
 朝、3時の目覚ましで起き、17号線沿いのコンビニで食料調達、朝食を済ます。夜明け前に登山口に着き、身支度をし、トイレを済まして、薄明かりと同時に出発する。空に少し雲は有るが大丈夫と確認、そして、気温は高いが山下ろしが吹いているので快適である。
 和田小屋の少し上から森林帯に入り風は通らなくなる。所々、前回より木道で整備されている登山道を行く。下の芝辺りより森林限界の様相になり、オオシラビソが疎らに有る。この辺りはイワショウブが目立つ。途中は前回記しているので省略する。
 股スリ岩からは神楽峰が見え、富士見坂に来ると待望の苗場山が見える。そして、九合目までに見た花はトリカブト、ウメバチソウ、タテヤマウツボグサ、ミヤマアキノキリンソウ、ゴマナ、コゴメグサ、ハクサンフウロ、キオン、アザミ、ノリウツギ、2本のシモツケソウ、オヤマリンドウは随所で盛り等である。その他、ゴゼンタチバナ、アカモノ、ムシカリの赤い実、そして、花の終わったものでコキンレイカ、トリアシショウマ、トウヒレン等である。
 雲尾坂より見上げる様な急登になり、その先の右側に小さな岩穴が有り、朝日が差し込むと緑に光る苔が生えている。これが、光苔と写真を撮ろうとすると、影になり光らない。
 急登を更に続けると苗場山山頂の末端に出る。此処からは平らな草原と池塘で木道が続き、その向こうには山頂の自然体験交流センターが見える。三度目にしてやっと苗場山の景色を見ることが出来た。なだらかな草原で今はオヤマリンドウとイワショウブしか見られない。花の盛んな時期には池と花で賑わう事だろう。
 今日は夕方用事があるので、余りノンビリ出来ず、上手くないノンアルコールを飲んで引き返す。此の時期でも登山客が多く、登山口に着くまで大勢の人と行き交う。帰りに1本のオミナエシと、トモエシオガマ、和田小屋の前と、登山口近くでヤナギランを見る。

まだ暗い登山口
六合目
イワショウブ
スキー場の作業道
下ノ芝
中ノ芝
上ノ芝
慰霊碑
小松原分岐
股スリ岩
股スリ岩の標識
股スリ岩より神楽峰を望む
コゴメグサ
ウメバチソウ
タテヤマウツボグサ
神楽峰
苗場山が見えてきた
富士見坂辺りで苗場山を望む
富士見坂
雷清水
キオン
トリカブト
お花畑
シモツケソウ
ハクサンフウロ
九合目
雲尾坂
雲尾坂より神楽峰を振り返る
光苔の有る岩穴
苗場山山頂
苗場山自然体験交流センター
オヤマリンドウと向こうは交流センター
山頂の草原を振り返る
ノリウツギと苗場山を振り返る
1本のタカネナデシコ
和田小屋前の標識
和田小屋前にてヤナギラン