会員の山行 255号

【2012年09月20日/北アルプス:徳本峠(とくごうとうげ)/木内茂雄調査】

【タイム】
 (9/20)上高地バス停7:59~8:52明神9:04~9:09徳本峠入口~10:46最後の水場10:57~11:22霞沢岳との分岐~11:27徳本峠
 (9/21)徳本峠6:47~6:51霞沢岳との分岐~7:08最後の水場~7:48徳本峠入口~7:52明神~8:49上高地バス停
【記 録】
(9/20)
 北アルプスで霞沢岳はまだ登っていないのでやって来た。平日の上高地は嘘みたいに静かでお祭り様な人混みは無く驚く。いつもなら河童橋周辺は記念撮影で賑わっているのだが、ほんの数人で閑散としている。それを眺めながら、退屈で平な道を明神へと向かう。
 途中、此の平な道を猿の親子連れの群れが歩いている。近付いても逃げないので、その脇を刺激しない様、そっと通り過ぎる。今日は人通りが少ないせいか、それとも人馴れしているのか、一寸気味が悪い。その先の明神から5分で右折れして徳本峠へと向かう。
 暫く、車が通れる広い平な道で、辺りはシラビソの林である。それも、やがて、狭い山道に変っていく。途中、一輪、珍しいセンジュガンビを見つける。その先ではオチクラブシが咲いている。道は右に沢を見ながら、次第に傾斜がきつくなる。そして、直線だった道はジグザグの山道となっていく。
 "最後の水場"辺りから見上げると徳本峠らしい鞍部が見え隠れする。天気は良く振り返れば明神岳が時々見える。そして、霞沢岳との分岐標識で左折れして5分で徳本峠に着く。此処から穂高岳がよく見える。傍らには大正12年に建てられた旧館と増築された新館が有る。
 長塀山の方面40分くらい散歩すると穂高が見えると説明されたが、雲が上がって来ていたので辞めて小屋の中に入る。
(9/21)
 昨夜は布団と毛布を掛けて寝たが、暑くて時々目覚めた。朝4時頃起きて外に出たら、上空は曇りでポツリと水滴が落ちてきた。小屋に入ると間もなく本降りになってしまう。朝食が終わっても雨は止まず、この調子だと良くなっても曇りだろうと予想する。目的の霞沢岳に行っても槍穂高が見えなければ意味が無いと諦め、島々谷も諦め昨日来た道を下る。
 帰途島々に寄り島々谷から徳本峠への情報を見て、来年は必ず登ると決める。そして、此の儘では不完全燃焼なので、スマホで各地の天気予報を調べ、群馬県の山へと向かう。

上高地バス停
早朝の河童橋と後方右明神岳、左穂高岳
河童橋と明神岳
がら空きの河童橋
梓川と穂高岳
梓川と焼岳
明神岳
明神岳の説明書
明神の標識
徳本峠入口
途中の標識
センジュガンビ
オチクラブシ
途中明神岳を望む
最後の水場
最後の水場風景
明神岳
紅葉の始まり
霞沢岳との分岐標識
徳本峠
徳本小屋手前が旧館(大正12年)
旧館内部
旧館のハシゴ
旧館の中二階
島々にある徳本峠の案内図
島々にある徳本峠までの距離案内

 おわり