会員の山行 305号

【2014年03月26日/谷川岳一ノ沢二ノ沢中間稜/吉田岳調査】

【コースタイム】
 ベースプラザ発(04:10)〜一ノ倉沢出合発(06:00)〜中間稜上(07:40)〜左方ルンゼ分岐(09:30)〜東尾根上(13:00)〜谷川岳山頂オキの耳(14:00)〜ベースプラザ着(16:30)
【概要】
 今シーズンの冬季谷川岳を諦めてかけていたのだが、突然登山する機会が巡ってきた。それは雪崩多発のため危険地帯への入山が禁止される日にちが例年より少し伸びたことと(3月29日から)、なんとか日程が取れたことと、相棒が見つかったことと、天気予報もまあまあだったことの巡り合わせで、それはまさしくワンチャンスであった。
 中間稜は初中級向けの雪稜のバリエーションコースで、途中からアイスルートの左方ルンゼ、初級コースの東尾根と合流し、その2ルートはすでに登っているため、気持ち的に余裕はあった。パートナーは谷川岳デビューであるが、彼ならなんとかやってくれるだろうという思いがあったが、やはり少し緊張していたようだ。
 今年の谷川岳は雪が多く、また急に暖かくなったせいか雪がザクザクで出合に着くにも平年の倍近くかかってしまった。尾根に出てからも腐った雪庇に苦労させられ、かなりのスリルも味わった。終わってみれば逆にそれが楽しく登り甲斐のある山行だったということになるが、中間稜としてはレベルの高いルートとなっていた。自分の中に少し甘さがあったかなという反省も残った。
 午後から崩れる予報で、「山頂までは何とかもってくれれば」という考えで向かったのだが、幸運にも晴れ間が出る登山日和となり、大雨になる前にプラザに到着することができた。やはり谷川岳は素晴らしい。遠出してやってくる価値は十分にある。平日のため誰もいなかったというのがまた良かったのだが。このルートはまた登りに来たいと思わせる所である。
一ノ倉沢出合に到着
中間稜にてアンパンを頬ばる
中間稜下部
小ピークへと向かう
ここからロープを着けた
核心部はここから
凄すぎです
中間稜を見下ろす
東尾根の雪庇もいやらしかった
山頂までもうすぐ
登頂!
下山方向はこちら

おわり