登山者情報001号

【1978年06月14日/石転ビ沢】

飯豊連峰のお花畑では、ミヤマキンバイ・コメバツガザクラが満開です。ハクサンイチゲ・オヤマノエンドウも咲き始めました。
今年の飯豊連峰は平年に比べて雪解けが遅く、危険な状況になっています。稜線も雪が多くピッケルが必要です。ガスられた時の地形の把握が難しくなっています。特にクサイグラ尾根には絶対に迷い込まないよう十分に注意して下さい。
石転ビ沢はツブテ石まで雪渓が続いています。また依然としてブロック雪崩が起きています。北股沢出合は雪原状となっており、ガスられた時は北股沢に迷い込み易く要注意です。北股沢出合より上部は、草付キ(中ノ島)がようやく顔を出し始めたものの、極めて危険な状態にあります。石転ビ沢を計画されている方は、梶川尾根に変更するようにして下さい。どうしても石転ビ沢を登るという方は、ピッケル・アイゼン・ヘルメットを必ず持参して下さい。石転ビ沢の下降は、滑落の危険が大きく、やめるようにして下さい。
ダイグラ尾根の取り付き、桧山沢出合の橋は流失してありません。沢は増水していますので、渡渉は危険です。通過の際にはザイルで確保する等、万全を期して下さい。
大淵橋〜飯豊山荘間が、国民宿舎の引湯工事のため交通規制になっています(規制時間は下記のとおり)立看板や係員の指示に従って通行して下さい。
引湯工事における交通規制
08:00〜10:00、10:30〜12:00、13:00〜15:00、15:30〜16:30