登山者情報022号

【1980年07月06日/稜線/井上邦彦調査】

山開きも終りいよいよ本格的な夏山・・・と言いたい所ですが、飯豊朝日連峰はこれから7月下旬の梅雨明けまで梅雨末期の集中豪雨の時期となります。昨年7月28日には朝日連峰荒川上流で鉄砲水による犠牲者が出ています。梅雨前線・低気圧の動向に充分注意を払うと共に、鉄砲水に阻まれたときは無理をせず水が引くのを待って行動するようにして下さい。鉄砲水は雨が止み次第1〜2時間程で治まります。
稜線のお花畑ではヒナウスユキソウが盛りとなっています。梅花皮小屋から扇ノ地紙にかけてはその他にミヤマダイコンソウ・オノエラン・ミヤマキンバイ・ミヤマキンポウゲ・チシマギキョウ・ミツバオウレン・オヤマノエンドウ・ヒメサユリ・イワハゼ・ツガザクラ・アオノツガザクラ・ハクサンフウロ・ハクサンシャクナゲ・タカネツリガネニンジン・チングルマ・ハクサンオオバコ・コバイケイソウ・ハクサンイチゲ・タカネナナカマド・ハクサンゴザクラ・コイワカガミ・ヨツバシオガマ・ニッコウキスゲ・イワイチョウ等が確認されました。
登山者カードの記入は済みましたか。登山者カードの記入とゴミの持ち帰りは登山者としての最低限のルールです。
石転ビ沢は常に変化しています。先人のトレースを辿るだけでなく、自分で判断しながら登ることが大切です。自分のパーティでは無理だと思ったら早めに登山を中止することが必要です。