登山者情報036号

【1981年07月28日/石転ビ沢/井上邦彦調査】

{御西小屋}
管理人が入り有料。1人1泊1,000円、天幕1人200円。簡易便所あり。水場は桧山沢源頭を利用。
{梅花皮小屋}
1人1泊1,000円、天幕1人100円。周辺のお花畑にはチシマギキョウ・シロバナチシマギキョウ・コバイケイソウが盛り、外にハクサンシャクナゲ・イイデリンドウ・クルマユリ・オヤマノエンドウ・ヒナウスユキソウ・ヨツバシオガマ・タカネヨモギ・ニッコウキスゲ・イワオウギ・ハクサンフウロ・ミヤマキンポウゲ・シシウド・マルバダケブキ・オタカラコウ・ハクサンコザクラ・カラマツソウ等が咲く。
洗濯平は殆ど雪に覆われているが、6張程度可能。付近にはキヌガサソウ・コバイケイソウ・ミヤマキンポウゲ・ショウジョウバカマ・ミツバオウレン・モミジカラマツ・シシウド・イワテトウキ・ハクサンコザクラ・イワイチョウ・オオバキスミレ・マルバスノキ・マルイバダケブキ・カラマツソウ・トラノオ等。
{石転ビ沢}
上部の融雪は平年より1ヶ月以上遅れており、特に北股沢出合から上部はルート選択が難しく、落石が激しく、滑落の危険が残っています。ガスられた時の入谷は熟達者以外絶対にしないで下さい。またピッケル・アイゼン共に不所持の方は、晴天・曇天の別なく入谷を禁止します。アイゼンのみの方、ピッケルを持っていても滑落停止をマスターしていない方もできるだけ梶川尾根にコースを変更して下さるようにして下さい。
{北股沢出合}
北股沢出合上部のブロックがまもなく崩れる見込みです。その場合かなり大きなブロック雪崩となり、北股沢出合からホン石転ビ沢出合にかけて落ちますので、充分な注意が必要です。
{遭難相次ぐ}
7月26日朝日連峰荒川上流毛無沢出合にて、山形クライミングクラフト4名パーティはブロック雪崩にあい、1名肩脱臼、1名肋骨3本骨折、救助隊により救出。
7月26日飯豊連峰切合小屋にて都立王子工業高パーティの1名死亡。