登山者情報042号

【1981年09月23日/石転ビ沢/井上邦彦調査】

稜線の紅葉は今が盛り、特に黄系統のものが見事です。赤系統のものはやや終わり気味で鮮やかさは例年より少し劣るようです。
石転ビ沢草付キ(中ノ島)のお花畑はまだ盛り、今年は残雪が多いせいか夏と間違う程です。主な花はシナノキンバイ・ミヤマキンポウゲ・ハクサンコザクラ・オタカラコウ・トリカブト・ヨツバシオガマです。稜線のお花畑は終り、僅かにタカネマツムシソウ・ハクサンイチゲ・ウメバチソウがたまに見られるくらいです。
梅花皮小屋は水場・便所共に使用できます。門内小屋の水場は山形県側にかなり下ります。便所は使用できません。頼母木小屋は水場は使用できますが、便所は使用できません。与四太郎ノ池は水がなく山形県側の雪渓まで下ります。
門内小屋から地神山まで稜線伝いに新しく道が刈られましたが、かなり歩きにくくなっています。頼母木山から西俣ノ峰へ向かう登山道は上部が全く刈っておらず、初心者には大変危険ですので使用しないで下さい。石転ビ沢赤滝の夏道改修が終わりました。雨で沢水が多い時以外は鎖場の下を通行できます。