登山者情報045号

【1982年05月05〜09日/石転ビ沢、ダイグラ尾根/井上邦彦調査】

{石転ビ沢}
下ツブテ石下流約100mから雪渓が続いていますが、末端付近は崩壊中のため近づかないで下さい。上ツブテ石付近から雪渓を歩くことも可能ですが、危険ですので上の夏道を歩いて下さい。地竹原手前の水場から雪渓に入ります。地竹原手前、梶川出合、石転ビノ出合(門内沢出合)左岸(上流から見る)の水場は使用できますが、石転ビノ出合(門内沢出合)右岸の水場は大変危険ですから近づかないで下さい。よく間違って門内沢に入る方がいるので注意して下さい。また石転ビノ出合(門内沢出合)から上はブロック雪崩に要注意です。北股沢出合から上はガスられた時、きわめてルート選択が難しくなります。ブロック雪崩・滑落も大変危険です。初心者はご遠慮下さい。石転ビ沢に限らず、全山ピッケル必携です。
{北股岳〜切合小屋}
梅花皮小屋〜北股岳間は頂上付近が雪上となります。梅花皮小屋の水場は使用できます。梅花皮岳〜与四太郎ノ池、亮平ノ池〜駒形山直下、草履塚〜切合小屋間も雪上となります。御西小屋・本山小屋は水場が雪のため使用できません。本山小屋はゴミが多く汚れています。
{ダイグラ尾根}
桧山沢出合の吊橋は踏み板を外しており、通過できません。すぐ上流にスノーブリッジがありますが、雪が少なく例年より早く崩壊するものと思われます。取り付きから千本峰までは殆ど夏道が歩けますが、千本峰〜宝珠山は約2分の1、宝珠山〜飯豊本山は約3分の2が雪上を歩くこととなります。花は取り付きから休場ノ峰まではタムシバ・アヅマシャクナゲ・ヤマツツジ等が、千本峰から宝珠山手前まではショウジョウバカマ・イワウチワ等が満開です。
{カモシカについてお願い}
死亡したカモシカや怪我をしているカモシカを見つけた時は、速やかに最寄の教育委員会
(小国町教育委員会 電話0238-62-2141)か遭難対策委員会まで、発見日時・場所を連絡して下さるようお願いします。