登山者情報051号

【1982年7月29日/石転ビ沢/横山幸充調査】

 ≪石転び沢・初心者入答禁止!≫
石転び沢は、入り門内沢出合より下部は夏道を通って下さい。北股沢出合下より落石要注意です。雪渓上の転石には絶対に触れないようにし、万一落石を発見した時は大声で『ラクッ!』と叫び下方の登山者に教えて下さい。また行動中、休憩中を問わず上方を常に確認し落石に備えると共に、落石コース上の雪渓では絶対に休まないで下さい。アイゼンのみでは落右が落ちて来た時逃げようとして滑らくすることが多いので、ピッケル技術をマスターしていないような初心者は入谷しないで下さい。また雪渓の下降は登るより難しく、上級者以外は危険です。ガスられた時や雨の日は最悪の状態を覚悟して下さい。
北股沢出合(B)地点から上は(C)地点に向って(上流から見る)左岸沿いに登って下さい。北股沢出合から直登するコースは落石の巣となり危険です。(C)地点からは中島をめがけてまっすぐ斜上して下さい。この間は落石の最も多い処ですので、上部をよく見て休まずに発って下さい。中島の左右の雪渓は割れ始めているので絶対に通らないで下さい。中島の最上部からは左手(下から見て)の岩をめざして斜上し、直上は急になるのでしないで下さい。
《梅花皮小屋周辺のお花畑》
チシマギキョウ(末)・ハクサンシ十クナゲ(末)・キバナコマノツメ(盛)・タカネナナカマド(盛)・ニッコウキスゲ(盛)・ヨツバシオガマ(盛)・ムカゴトラノオ(盛)・クルマユリ(盛)・ヤマハハコ(盛)・イワテトウキ(盛)・シナノキンパイ(盛)・タカネアオヤギソウ(盛)・ハクサンコザクラ(盛)・コイワカガミ(盛)・モミジカラマツ(盛)・イワイチョウ(始)・オタカラコウ(盛)・エゾイブキトラノオ(盛)・タカネスイバ(始)・ハクサンポウフウ(盛)・オノエラン・タカネナデシコ(始)・ミヤマコウゾリナ(始)・イイデリンドウ(姶)・イワオウギ(盛)・マルバダケプキ(盛)
 ※ 花は7月29日現在です。