登山者情報057号

【1983年04月29日/石転ビ沢/井上邦彦調査】

車は梅花皮荘までしか使えません。梅花皮荘の裏の吊橋を渡って玉川右岸の新道に出ます。雪崩の心配は殆どなくなりましたが、小沢で水を汲む時等、上流にブロックがひっかかっている個所もありますので気を抜かないで下さい。途中にはアブラチャン・キブシ・タムシバ・ミズバショウを見ることができる。夏道と雪崩跡を交互に行き、飯豊山荘手前から奥は、沢沿いの道は大部分雪上となります。山荘のオープンは6月初旬の予定です。
梅花皮沢上流の砂防ダム付近の露地ではカタクリ・オオバキスミレ・スミレサイシン・イワウチワ・エンゴサクが咲き始めました。ダムのすぐ上の小沢が安全に水を得ることができる最後の地点です。ツブテ石下の水場は埋まっています。斜め上方に登り夏道を経て台地の上に出ます。台地の終わった所からまた夏道に入り、地竹原から雪渓に一度出て、すぐまた台地に上がって下さい。特に下山の時は地竹原から夏道に上る地点が分かりにくいので注意して下さい。全山ピッケル必携です。滑落停止のできない方は入山しないで下さい。また石転ビ沢は今後ブロック雪崩が多くなります。充分に注意して下さい。