登山者情報085号

【1986年06月13〜14日/石転ビ沢/渡部茂雄・仁科友夫調査】

例年より残雪が多く、雪のブロックが落ちきっていない。ブロック雪崩と落石に注意し、滑落に注意。特に(現在残雪の下になっているが)草付キ(中ノ島)上部をトラバース(登りの場合は左側へ)するときは注意して下さい。稜線上の夏道は出てきているが、梅花皮岳から本山方面はあまり夏道は出ていない。門内沢の雪渓も大きいが、途中の滝の段差が大きく、登行・下降が困難になってしまうので、沢登りが主目的の場合以外は入らない方が無難でしょう。梅花皮沢の安定した雪渓は、地竹原より入り、地竹原までは、夏道を行く。主稜線上の夏道は殆ど出てきているが、扇ノ地紙の梶川峰への分岐地点から滝見場までは夏道の出ている所は殆どない。湯沢峰から飯豊山荘までは全て夏道となっている。扇ノ地紙の残雪は多く、門内沢にも雪渓がついているが、上部に割れ目が出始めており、迷い込みや滑落に注意して下さい。また五郎清水は残雪の下になっています。