登山者情報089号

【1988年03月07日/エアリアマップ/井上邦彦調査】

本年6月昭文社より、山と高原地図「飯豊連峰」が出版される予定となっていますが、この資料収集については皆様に大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。しかし今回出版されるのは全国統一規格のものであり、5万分の1という枠がありますので、せっかく皆様よりご提供いただいた資料を全て掲載するというわけには参りませんでした。財政的な問題もあり登山者に満足の行く描写は取れませんが、この巨大な山の姿を捉えることは一人や二人の力でできることではありません。飯豊を取り巻く人々、行政や団体の枠を越えて情報の交流を行うことが、大変に大事なことだと考えます。つきましては今回の基礎資料を公開し、登山者の安全と、飯豊連峰の自然の保全と、山を巡る人々の益々の活躍を期待したいと思います。この資料はまだまだ不完全です。何かおかしい所に気づかれた方は右上の発行者まで連絡をお願いします。できれば次号にてその旨を紹介したいと思います。また増刷希望者についても右上にお問い合わせください。
今回地名を教えてくださった方
荒川水系{玉川〜小玉川小学校区}=藤田俊雄(小国町大字小玉川)
荒川水系{玉川〜玉川小学校区}=佐藤実(小国町大字玉川新田)
荒川水系{足水川}=佐藤代三郎(小国町大字足水中里)
荒川水系{滝川}=高橋恒雄(小国町大字幸町)
荒川水系{市野々より上流域}=高橋喬(小国町大字大石沢)
荒川水系{大滝川周辺}=米野伝(小国町大字大滝)
荒川水系{胎内川}=坂上稟太郎(黒川村大字夏井)
新潟県全域=杉原八百樹(新発田市大字滝谷)

【1987年11月26〜27日/飯豊連峰を囲む市町村遭難対策合同会議/那須野政夫調査】

福島県耶麻郡山都町で開催されました。確認事項は次のとおりです。
・ 登山上方、遭難上方の交換を密にしていくこと。
・ 1988度7月第1土日(予定)に、飯豊連峰において無線(アマチュア無線144MHZ帯活用)の通信訓練を実施すること。(3県とも山開きなどの行事を予定)
・ 合同捜索、広域捜索のための情報交換のマニュアルを確立すること。次回以降で図上訓練などを実施すること。
・ 自然保護を図るために、特に幕営地の規制について機会あるごとにPRしていく。夏山の小屋の管理人の目の届く範囲とし、指導していく。
・今回のような情報交換をしていきたいと考えています。正しい情報を正確に伝えるため、独自のチラシの作成ありましたら送付ください。また情報についてメモでも結構ですから、いただければ、このような様式で発行したいと思います。蒸気の住所へ情報をお寄せください。