登山者情報090号

【1986年08月26日/石転ビ沢/井上邦彦調査】

今年の石転ビ沢は、例年にない豪雪と冷夏のため、残雪量がかなり多い。石転ビノ出合情報から草付キ(中ノ島)の取り付きまで安定した雪渓が約2km延びています。石転ビノ出合は、安定した雪渓となっており,石転ビ沢入山には、左岸の天場から右岸の大岩へ残雪上を行きます。雪渓尻や端は氷結または薄いので、通行には十分注意して下さい。ホン石転ビ沢や北股沢には亀裂もなく、迷い込まないで下さい。石転ビ沢は滑落防止のため、ピッケル・アイゼンが必携です。草付キ(中ノ島)から梅花皮小屋へのトラバースの登山道に一部残雪があります。草付キ下方には小さな亀裂と穴が出ていますが、水際以外は亀裂も見当たりません。落石が雪渓上を音もなく走り、北股沢出合まで落ちてくるケースが多くなりますので、十分注意して下さい。転石は北股沢出合とホン石転ビ沢出合に数多く、落石に十分注意して下さい。