登山者情報095号

【1988年07月27日/石転ビ沢/井上邦彦調査】

石転ビノ出合までは夏道を行くが、途中の梶川出合はスノーブリッジの崩壊に注意して通行してください。石転ビノ出合より上部は、雨天時やガスられた時、ルート設定ができない人は大変危険です。初心者の入谷はご遠慮下さい。転石の人為落石による事故のないよう注意して登降して下さい。土石流を避けて登行し、右岸を行くと、トレースが多いため、ホン石転ビ沢へ誤って入谷することになるので注意して下さい。梶川出合は梶川のスノーブリッジがまもなく渡れなくなる。梶川は石伝いに渡渉してください。増水時には渡渉注意。赤滝付近は、滑りやすくなっている場合の通行注意。雪渓上で新しい大きな転石があります。不安定なため近づかないで下さい。土石流末端から土石流発生地点までの間は、比較的右岸からの落石が多く、土石流と右岸の距離が狭くなり、落石があった場合、逃げ道がなくなってしまうことになります。そのため土石流が標高約700m地点から左岸に方向を変えて流動した付近で、左岸の雪渓上へ横断し、ホン石転ビ沢対岸水場付近まで左岸の雪渓上を進むコースを選んだ方が良い。しかし土石流の発生地点は、左岸となっており、落石発生中。自然浮き石の注意すると共に、人為落石に注意して下さい。土石流と右岸の間に、多数のトレースがあり、阿山ってホン石転ビ沢に入る人もいるので注意して下さい。石転ビ沢上部の草付き(中ノ島)最上部の雪渓、トラバース約10mまで減退している。黒滝付近の雪渓にクラックが発生し、滝の音が聞こえる。登降通過に注意して下さい。北股沢出合の水場は使える。北股沢出合からのルートを誤って北股沢や梅花皮岳への直登などしないようにして下さい。石転ビ沢は、ピッケル・アイゼンが必携です。