登山者情報097号

【1988年08月09日/石転ビ沢〜梶川尾根/武田恒太郎調査】

温身平から石転ビノ出合までの間は,全て左岸(上流から見る)の夏道となります。梶川を渡渉し、いったん雪の上に出ますがすぐ夏道に上がって下さい。梶川は増水時には渡渉できませんので注意して下さい。梶川を渡渉せずそのまま上ってしまう方がいます。注意して下さい。石転ビノ出合で雪渓に出ます。門内沢に迷い込む方がいますので注意して下さい。北股沢出合とホン石転ビ沢出合の中頃の左岸より、大規模な土石流が6月始めに発生しました。土石流に埋まっている雪渓とそうでない雪渓の融け具合が違ってきており、石が動いているので注意して下さい。土石流の上はできる限り歩かないと共に、脇や上から転石に注意して下さい。特に7月29日には大きな石(土石流のものと思われます)が、出合まで落下して幕営中の登山者を驚かせました。土石流に覆われていない雪渓の部分が次第に狭くなり始めた所もあるので注意して下さい。ホン石転ビ沢に間違って入る方がいるので注意して下さい。ホン石転ビ沢対岸の水場は使えますが、付近には薄くなっている雪渓もあるので注意して下さい。土石流の上部末端から上が、落石の危険地帯になります。北股沢出合の清水が出ています。ここは比較的落石の少ない所です。ホン石転ビ沢出合の対岸の水場からここまで、休まず一気に登ってください。北股沢に迷い込む方がいます。赤いロープを設置しましたが、雪の融け具合で変化しますので注意して下さい。黒滝が露出しました。黒滝と草付キ(中ノ島)の間の雪渓はただ今崩壊中ですので決して近づかないように注意して下さい。黒滝は左岸の夏道をへつって通過し、左岸からくる小沢を渡渉し、小さな尾根に取り付きます。小さな尾根の道は途中で左(下から見て)の小沢を渡り、草付キ(中ノ島)の登山道に出ます。特に下山の方は草付キ(中ノ島)の登山道を下り過ぎないように注意ください。草付キ(中ノ島)の上部で再び左の小沢を渡ります。そのまま真っ直ぐには決して登らないよう注意ください。その上は、水の涸れている小沢状の登山道を登りきると、梅花皮小屋が見え、小さな雪田の間を登って終了です。以上は8月9日の情報です。雪渓は常に変化しています。この情報を参考にして各自の判断で通行してください。

【1988年07月29日/朝日連峰木地山ダム口/岳人長井調査】

木地山ダムへの車道は工事の発破のため、6月10日より10月1日まで時間規制が行われます。各15分で時間は9時・11時・12時・15時・17時・19時の6回です。桑住平から祝瓶山へ直接登るコースの頂上直下において、落石が発生することがあるので注意ください。

【1988年08月12日/朝日連峰五味沢口/小国町調査】

平岩山と北大玉山の間で、蛇引尾根と間違って西に下ったトラブルがありました。蛇引清水付近の旧道と新道の分岐が分かりにくくなっています、注意ください。大朝日岳から針生平に下る場合、平岩山はピークを踏まずに西側をトラバースしています。大朝日岳方面から平岩山のピークに行く道は踏み跡程度です。北大玉山から平岩山のピークに行く道と西側をトラバースする道はしっかりしています。平岩山のトラバースを終了した分岐から約250m北大玉山に向かった所で登山道は左に曲がって下り始めます。降り始める所に、よく見ると真っ直ぐに踏み跡程度の道が下っています。この道は1,350mの台地(キャンプ場跡)で消滅します。注意ください。なおこの部分には標識などはありませんが、蛇引尾根の分岐には標木があります。特に登りの時、標高1,050m付近で左下に下るのが清水を経由する新道です。真っ直ぐ進む道は、途中から薮化しているので注意ください。

【1988年07月19日/実川口/鹿瀬村調査】

林道工事のため、車は実川で通行止め。

【1988年08月13日/大石口/関川村調査】

大石ダム左岸の土砂崩れを現在工事中。8時から16時まで 工事しているので、その時点で現場の方に許可を貰えば工事に支障ない時間帯で通行できる。ただし大熊小屋から下ってきた場合は許可を貰えないことがあるので注意して欲しい。

【1988年08月12日/胎内口/黒川村調査】

胎内川 治水ダムの通行止めは7月28日から解除になりました。その結果、車は胎内ヒュッテまで入ります。

【1988年08月12日/川入口/山都町調査】

横峰小屋に続いて 、今年より地蔵小屋も開設されなくなった。御沢小屋の管理人が病気のため、今年は閉鎖されたままなので使用はできない。

【1988年08月12日/大日杉口/岳人長井調査】

大日杉口から切合に登るコース上で、種蒔山の下をトラバースするコースは、切合の分岐直前の小沢がまだ雪で覆われており滑落の危険性がある。ピッケルのない方は雪渓の上端を巻くように通過すること。地蔵山と切合の間がまだ道刈りされていないので、半ズボンでの通行は厳しい。