登山者情報098号

【1988年08月25日/石転ビ沢・各山小屋の状況/井上邦彦調査】

石転ビ沢
温身平から石転ビノ出合までの間は、全て左岸(上流から見る)の夏道となります。梶川は増水時には渡渉できませんので注意して下さい。石転ビノ出合で雪渓に出ます。門内沢に迷い込む方がいますので注意して下さい。北股沢出合とホン石転ビ沢出合の中頃の左岸より、大規模な土石流が6月始めに発生しました。土石流に埋まっている雪渓とそうでない雪渓の雪の融け具合が違ってきており、石が動いているので注意して下さい。
土石流に覆われていない雪渓の部分が狭くなり、岸寄りが薄くなったり亀裂が入り始めた所もあるので注意して下さい。
ホン石転ビ沢対岸の水場は使えますが、付近は薄くなっているので注意して下さい。
土石流の上部末端から上が、落石の危険地帯になります。北股沢出合の清水が出ています。ここは比較的落石の少ない所です。
ホン石転ビ沢出合の対岸の水場からここまで、休まずに一気に登って下さい。
北股沢に迷い込む方がいますので、注意して下さい。黒滝が露出しました。黒滝と北股沢の間の雪渓がただ今崩壊中ですので、近づかないように早めに左岸に取り付いて下さい。黒滝は左岸の夏道をへつって通過し沢身を登って、滝上から約100mで左の尾根上に移り、草付キ(中ノ島)の登山道に出ます。
石を落とさないように注意しながら踏み跡をジグザグに登り、草付キの上部で再び左の小沢を渡ります。そのまま真っ直ぐには決して登らないように注意ください。
その上は、小沢状の登山道を登り切ると梅花皮小屋が見え、ひと頑張りで稜線です。
以上は8月20日の情報です。雪渓は常に変化しています。この情報を参考にして各自の判断で通行してください。

各山小屋の状況
大熊小屋=通年無人
杁差小屋=通年無人
頼母木小屋=8月31日まで有人、以後開放
門内小屋=8月31日まで有人、以後開放
梅花皮小屋=8月22日から無人、以後開放
御西小屋=8月22日から無人、以後開放
頂上小屋(本山小屋) =8月21日から無人、以後開放
三国小屋=未確認(そろそろ無人の予定)
大日杉小屋=有人(11月始頃から無人の予定)
飯豊山荘=有人(11月始頃から無人の予定)
胎内ヒュッテ=有人(11月始頃から無人の予定)
湯ノ平山荘=有人(11月始頃から無人の予定)
祓川山荘=通年無人
湯ノ島小屋=通年無人
地蔵小屋=使用不可
横峰小屋=使用不可
御沢小屋=使用不可