登山者情報1010号(投稿)

【2006年06月05日/摩耶山/小林元一調査】】

 巨大な山塊・朝日連峰の西部、以東岳からさらに稜線を新潟・山形県境に沿って北西に辿ると、日本海にむかう尾根に「日本国」、そして、温海町と朝日村の境にこの「摩耶山」がある。300名山に選ばれている。歴史的には「神戸の摩耶山刀利天上寺の仏母摩耶信仰がもたらされた」とある。
 5:40西新潟発、朝の笹川流れを快適に走ってR345温海町〜瀬戸橋登山口。8:20出発。前回来た時と同じ場所に鮮烈なザゼンソウのお出迎え。分岐から左、中尾根コースへむかう沢沿いで、岩の曲がり角で踏み跡を見失い、高巻きした。雪解けから日が浅く、夏道はまだあまり踏まれていないようだった。滝の脇のはしごを登る。すぐ中尾根の急登が始まる。森にアカショウビンの鳴き声が響く。淡いピンクのツツジが見頃。ツクバネウツギ・ウラジロヨウラク。コイワカガミ・キスミレ。上部ではカタクリが咲き、ギフチョウが舞う。
 10:35〜11:50山頂でゆっくり展望を堪能。遠くの鳥海・飯豊はかろうじてそれと分かる程度、眼前の月山・朝日連峰の流麗な眺めは見飽きることがない。
 帰りは本道コース。12:25避難小屋(床はないが、雨風はしのげる)、七ツ滝コース分岐。さらに下って、途中の標柱と標板が何とも不可解?手前が本道なんだが…(写真)。
 登山道は往復とも森の中で、強い日射しにさらされることなくさわやかである。13:40駐車場着。帰途、山北町・勝木「ゆり花温泉」¥400で汗を流し、再び名勝「笹川流れ」ドライブで西新潟17:40着であった。
山頂から朝日連峰 ザゼンソウ
わかりにくい? 滝の脇の鉄梯子