登山者情報1012号 (投稿)

【2006年06月11日/梶川尾根〜丸森尾根/山田亘調査】

 03:00起床03:30新潟発。俵屋とコンビニに寄り05:00過ぎ天狗平。運転時間90分弱、走行距離96.7q。相馬のMさんと少し話し、05:18丸森尾根取付(400)。05:31水準点(520)で、おにぎりを一個食べる。行く手に765ピーク、その左に主稜が覗く。650m付近でヒメサユリ。06:18ピーク(765)は、姫子松に囲まれ展望はない。06:54三つに分かれ、二つの幹が絡まる面白いナラがある。
 07:12夫婦清水(1030)、標柱だけ出ているが、水場は、まだ雪の下だ。花はこの辺りが一番元気がよくカタクリ、イワウチワ、イワカガミ、ショウジョバカマなどが見られた。この先しばらく斜度が緩む。07:25白いイワカガミ。今日の予報は外れたようで、ダイグラの南から雲が押し寄せてくる。07:51ムシカリとムラサキヤシオが咲いている(1230)辺りから斜度が増す。西俣峰や、夫婦清水を振り返りながら登る。サンカヨウとツバメオモトがある。丸森峰の手前の雪はなくなっていた。
 08:41〜08:50丸森峰(1530)、おにぎりを食べながら行く手を観察する。一旦雪に乗るがすぐ先で夏道が出ている。空模様は芳しくなく、当初杁差を考えていたが、旨味がないように思えた。梶川尾根に目をやると10人位下りているのが見えた。それで、地神北峰で状況が悪ければ、あのトレースを貰うことにして雪に乗った。夏道の後、もう一度雪に乗り、尾根の南側をトラバースして尾根沿いに登る。雪は先週より固い。09:36夏道に降りる(1760)。先週はここで融雪水が採れたが、今週は全て溶けていた。
 09:42地神北峰(1790)。夏、ここからのエブリサシは頼母木山と一体になり、空中庭園の様に見える。けれど、今日はエブリサシだけ白く、手前の縦走路は緑なのでイマイチだ。本当はエブリサシに行きたいけど、新潟へ20:00まで戻る約束なので遅すぎた。天気も悪く、つきに見放された気がしたので、梶川尾根の方に踏み出した。
 少し上でエブリサシをバックにハクサンイチゲが咲いている。10:00地神山(1899.6)。その先の鞍部東側に10:14(1800)アケビの実位の蛙の卵がある。10:35扇の地神(1889)で梶川尾根を登ってきた、おおしまさんと話す。この後丸森を下ると言うことだ。門内方面から男2女1のパーテイが来て梶川尾根に下りていった。
 自分は二つ峰と二王子岳を撮り、門内方向に少し進んだけど、10:50頃、梶川尾根に入った。入るとき本山は雲に隠れていた。雪を少し歩き、後はなだらかな夏道、キジムシロとハクサンイチゲが咲いている。11:15梶川峰の標柱(1700)、風が強く下りて良かったと思う。その下で雪面を歩くが、ここで強い南風に煽られた。11:25夏道に下りると、ムシカリの向こうに滝見場が見えた。(1590)。11:34三本カンバ(1550)を過ぎると、また雪面を下る。11:47雪面の終わりで、水を採る(1460)。
 12:15〜12:23五郎清水付近(1360)、ルートは雪を下り、すぐ下で夏道に接続しているのだが、雪を横断する2歩ばかりのステップに気を取られ、五郎清水に行きかけた。五郎清水もまだ雪の下だ。その下でまた雪があり気持ちよく下る。12:50滝見場(1145)は標柱の頭だけ出ている。石転び沢上部を見ると、小屋下の雪面に円形の亀裂のようなものが見える。梅花皮の大滝がどうどうと音を立てている。その次のピークで西側を巻くとき、チゴユリがある。林を抜け、湯沢峰の登りは、雪が残っている。
 雪面を登り、藪に突っ込む、適当に歩いて13:25湯沢峰(1021)。タムシバ、白いイワカガミ、ギンリョウソウを見るうち急な下りになる。14:17楢の木曲がり(680)から飯豊山荘の屋根を見下ろす。乾性の急な下りの途中、シャガ、ヒメサユリを見る。14:47岩(480)を過ぎ、ナラの木で尾根を外れ、瀬音が近づき14:58梶川尾根取り付き(410)、15:01駐車場(400)。
 飯豊山荘で風呂に入り、アイスクリームを食べ帰った。梶川尾根と丸森尾根では、梶川尾根の方が雪が残り楽しく歩けた。

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