登山者情報1015号 (投稿)

【2006年06月24日/足ノ松尾根〜杁差岳/山田亘調査】

 村上の臥牛山から飯豊を見ると、杁差が正面で本山が左脇になる。大石山〜杁差岳間を歩いたことがなかったので、7年ぶりに足の松尾根に出かけた。03:30起床。04:18新潟発、たわらやに寄り、05:40頃胎内ヒュッテ。運転時間70分位、走行距離70キロ弱。20台位車がある。遅くなったので、06:00胎内ヒュッテ(350)発のバスに乗る。料金は300円、始発は05:10。帰りは16:00登山口発とのことだ。
 06:11登山口(470)。緩やかなブナ林を歩いていくと、斜面にロープが置いてある。以前は頭の上から垂れ下がっている印象だったが、別に普通の斜面だ。そのまま一本調子の登りになる。斜度は梶川尾根や丸森尾根程ではない。尾根幅が広く感じる。登路が細かくカーブしているのも斜度を和らげているのかもしれない。振り返ると二王子岳が見えていたが、それも胎内尾根に隠れた。06:53姫子の峰(780)。予報では晴れだが、稜線はガスの中。胎内尾根の下の方が見える。ここは地形図の800mピークと思っていたが、その手前の780m地点だった。
 歩き出すと、少し先でチゴユリ。この先1095ピークまでは、細かくアップダウンしながら高度を上げていく。といってもダイグラ尾根のような強烈なアップダウンはない。斜度が緩むところは尾根が痩せている所もある。津川の麒麟山を高度感をなくした感じだ。気温は高くないが、湿気を帯びた空気が肌にまとわりつく。標高1040m付近は雪が残り、カタクリが咲いている。08:05水場分岐(1090)、1095ピークの北東に踏み跡が続いている。水場は確認しなかった。鞍部には雪がありその少し先で08:14まで休憩した(1090)。
 この先、緩やかな登りになる。主稜線は見えないが、大石山までは見える。地形図では1260m、1360mが小ピークのように見えるが、それと気づかず通り過ぎる。1400m付近で斜度を増す手前に北側を雪で削られた崩壊地がある。08:57そこにヒメサユリが点々と咲いている(1390)。記憶ではここから大変苦しい登りだったが、別に普通の登りだった。斜度が緩み前方から人声がしたので大石山かと思ったら、1520mの斜度が緩む所だった。その人達もピークと思ったら違って、がっかりしたと言っていた。斜度が緩んだ笹原を歩いていくと、錆びた標柱と木の標柱が見え09:19〜09:25大石山(1562)。全くガスの中だ。稜線のどこかで晴れるだろうとエブリサシ方面へ歩き出す。寒くなったので雨具の上を着る。
 1420鞍部へ緩やかに下りていく。展望があれば気持ちよい草原歩きだろう。キバナノコマノツメやハクサンチドリが咲いている。鉾立峰への登り返しも展望がないのできついのか楽なのかわからない。10:07鉾立峰(1573)。大樽山方面へ踏み跡がある。もう一度下って登り返すと斜度が緩んで前方に小屋がぼうっと見えた。10:42杁差小屋(1610)。分岐標柱には、西俣登山道が当分の間通行止めと書かれており、がっかりした。少し登って10:47〜11:01杁差岳(1636.4)で休む。他はどうでもいいがここだけ晴れてほしかった。戻りも時折日が射すが晴れることはなかった。時折ガスが切れ、見える山肌は雄大だった。11:38鉾立峰(1573)、大勢の人が休んでいる。気を取られて大樽山方面へ入りかける。
 鉾立峰の下りでカップルとスライド。12:20大石山(1562)。1567ピークは南側を通る。12:44その南西のピーク(1560)を1567ピークと思ってマークしている。12:58頼母木小屋(1626)ここもガスの中。水はまだ引かれてない。便所も戸板が打ち付けられたままだった。ガスの中戻り13:12ピーク(1560)、13:34〜13:41大石山(1562)。遅くなったけれど降り始める。14:28水場分岐(1090)。ここから姫子の峰までが長かった。15:10頃着きたかったが、15:30姫子の峰(780)。水は1.8L持ってきたが、ここで最後の水を飲み干す。斜面を下りてブナ林を抜けて登山口16:05(470)。バスは既に出ていた。歩いていると、後から来た夫婦が水を呉れた。これは大変有り難かった。話してみると近くに住んでいて、これから行く山の話をしながら楽しく歩いた。ただ舗装道路で黄色い大きなスズメバチを見たときは怖かった。16:50胎内ヒュッテ(350)、野鳥の会の人達が望遠鏡を持って鳥を観察していた。16:52駐車場(350)につくと先程の夫婦が隣の車で偶然ですねと言い合った。胎内ヒュッテの入浴時間が15:00までなので、胎内パークホテルで風呂に入り帰った。少し短いけれど、歩きやすくていい登路だと思う。

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