登山者情報1038号

【2006年08月19-20日/ダイグラ尾根〜石転ビ沢/井上邦彦調査】

 出発前に画像を削除しようとしてデジカメの電池が切れていることに気付く。仕切り直しをして、05:32自転車に乗り天狗平を出発する。途中でJR7ZWWに会う。彼は石転ビ沢経由、梅花皮小屋補修用のセメント荷上げである。05:43温身平十字路に自転車をデポする。05:51車道から登山道に入る。
 06:01修繕の終わった桧山沢吊橋を渡り終える。06:06丸い石(仮称)、汗でズボン・長袖が重くなる前に半袖・半ズボンに着替える。06:19岩場でZWW、丸森尾根のECB、梅花皮小屋のOTJと無線が繋がる。アブがいなくなる。
 06:46-07:00尾根を右に巻く所で食事を取る。07:11種蒔ノ池を通過し、07:21-44長坂清水でザックを降ろす。水場まで道刈りをして一部ロープを取り替える。水を汲む時はコップが必要である。モミジハグマ・ホツツジ・ママコナの咲く急坂を登り続ける。
 08:26休場ノ峰を通過し、08:28-38ママコナに包まれて食事を取る。大又沢側の登山道は予想通り草に覆われている。鎌で刈るが量が多い。潅木を覆っている草を刈り取り足場が見えるようにする。09:23千本峰直下の倒木の枝を片付ける。09:47-57食事、日陰で32℃60%暑い。10:41-50食事、ここでも30℃70%だ。
 11:07宝珠山ノ肩を通過する。雪は欠片もない。11:31-49岩稜で食事を取る。ビールを冷やすため一緒に入れていたアクエリアスが水になっていた。かなり暑いのだろう。ECBも33℃の暑さに悲鳴を上げているようだ。水分摂取に努めるよう連絡する。この先も草が多いが、刈り払っている余裕がない。ポイントだけ刈っていく。12:16小さな岩場を通過、岩稜から鞍部まで結構ある。
 登り始めた所で鎌をザックに入れストックを出す、途端にペースが回復する。12:34-44イワウメ岩(仮称)の日陰で食事を取る。後は順調に御前坂を登り、13:19-21飯豊山々頂に到着する。山頂で本山小屋のIWUに本山小屋には立ち寄らない旨を連絡する。13:35駒形山の標識は相変わらず朽ちており読めない。
 13:44-54弘法清水で食事を取る。冷たい水で生き返る。周囲にはイワアカバナ・ハクサンボウフウ・イワイチョウ・ウサギキク・ミヤマリンドウ・ヨツバシオガマ・エゾシオガマ・シラネニンジンが咲いており、別天地である。
 登山道に戻ると、ニッコウキスゲ・ミヤマアキノキリンソウ・ハクサンフウロ・ミヤマコウゾリナ・シロニガナ・エゾオヤマリンドウ・イイデリンドウ・タカネマツムシソウ・ウメバチソウが咲いているが、タカネマツムシソウは花びらがなくなり始めている。14:22御西の標識を通過する。イワショウブの草原を通過する。
 14:27-15:37御西小屋ではEHJが冷たいビールを準備していてくれた。小屋の外でEHJ・玉木さん・丸山?さん・成瀬さんと歓談していると、戸貝さんも登ってきた。時計を睨みながら盛り上がる。このまま泊まっていきたいが明日のことを考えると梅花皮小屋まで足を伸ばしたい。
 15:49天狗岳を通過する。御西小屋で休んでいる間に雲が取れてすっきりしてきた。ヤマハハコ・シロニガナ・ヤマトウバナ・イワオウギ・コキンレイカ・キオン・ハクサンフウロ・ミヤマアキノキリンソウ・ウメバチソウが咲いている。
 16:04天狗ノ庭を通過する。タカネマツムシソウ・ハクサントリカブト・タカネツリガネニンジン・イワイチョウ・ウサギキク・キオン・ミヤマキンポウゲ・イワイチョウ・ヨツバシオガマ・ハクサンコザクラ・ミヤマコウゾリナ・ハクサンボウフウ・モミジカラマツも加わる。
 16:28御手洗ノ池を通過、オタカラコウ・トリアシショウマが盛りだ。16:43亮平ノ池を通過し、登り返しになる。エゾイブキトラノオ・タカネマツムシソウ・タカネツリガネニンジン・ハクサントリカブト・タカネナデシコ・キオンを眺めながら登り、17:05クサイグラ尾根分岐、17:12烏帽子岳を通過する。
 17:27梅花皮岳山頂には一面にトンボがとまっており、私が近づくと一斉に飛び立つ。17:40梅花皮小屋に到着、OTJ・ECB・ZWWが出迎えてくれた。さらにMDEも石転ビ沢を登ってきて賑やかな一夜になった。
 朝食を取り、05:40梅花皮小屋から下り始める。中ノ島(草付キ)の途中から左にルートを取り、小沢を過ぎて黒滝の上に出る。左岸から慎重に雪渓に上がり、06:07-14運動靴をスパイクのある靴に履き替える。
 06:18沢を横断している亀裂の左岸を巻き、水場を過ぎて下る。06:21北股沢出合に再び横断している亀裂があり、真ん中の落石が引っかかっている所を通過する。06:36三度雪渓を横断している亀裂があるここも真ん中だけ亀裂の幅がないが段差があるので、ピッケルを抜き慎重に渡る。
 上から見ていると、崩壊中の左岸寄りにコースを取っている登山者がいたので、大声でルートを変えるよう指導をする。

 06:58右岸からの枝沢で河床に降り、雪渓の状況を観察しながら右岸沿いの雪渓を歩いて夏道に出る。いったん合流点下流の雪渓状態を確認したが危険と判断、戻って石転ビ沢を飛び石伝いに渡渉し、門内沢の雪渓を奥から渡り(門内沢の雪渓も穴が開いている)、07:20-28石転ビノ出合左岸に到着、梅花皮小屋に連絡をする。
 07:56梶川出合を巻き終え、08:22-24うまい水で一息つける。08:45砂防ダムから車道を歩く、アブは思ったより少ない。08:54温身平十字路で自転車を回収し、09:03天狗平に到着した。

今回のコース
弘法清水 右上は駒形山

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