登山者情報1039号

【2006年08月21日/石転ビ沢/井上邦彦調査】

 自然公園業務の一行3名について、雪渓案内をして欲しい旨を公園管理人から依頼があったので、昨日に引き続いて入渓した。
 砂防ダムまで車で入った際、ついでに私の自転車も運んでもらい、デポをした。私はスパイク運動靴で登る事にしたが、うっかり靴下を忘れて来たので裸足で靴を履く羽目になった。
 08:18登山道を歩き出す。7月水害の様子を説明しながらのんびりと進む。08:48-58うまい水で一息をつける。落合を過ぎた所で先に行かせて貰い、梶川出合の巻き道にロープをセットした。梶川でかなり待ったがなかなか追いついて来ない。一人が体調不良とのことなので、荷物を分けていただく。荷物を減らすことにより体調が回復した様子、ゆっくりだが順調に登る。
 赤滝を過ぎ、10:41石転ビノ出合に到着する。ここから足元の雪渓の厚さを確認しながら門内沢に向かう。門内沢の穴を大きく巻いて石転ビ沢に出る。なかなか良い渡渉点が見つからない。
 10:59-11:16渡渉を終えて河床で食事とする。休んでいると、今までの暑さが嘘のように身体が冷えてくる。
 石転ビ沢右岸の踏み跡に登り、詰めていく。左岸寄りの雪渓は崩壊が盛りである。右岸寄りの雪渓を進み、右岸の河床に出て、枝沢から右岸の草付きを登って雪渓に上がる。この先も左岸寄りは避け、土砂のある盛れを通って登ると、雪渓の中央に亀裂の芽がある。ここは亀裂の左岸寄りを登り、左岸からの亀裂を避けて雪渓の中心を登り、ホン石転ビ沢対岸の枝沢を上から巻くようにして、12:08-24左岸で休憩を取る。すぐ脇に細いが流水が取れた。
 3名はアイゼンを付けピッケルを出す。暫く登ると雪渓を横断している大きな亀裂が現れる。亀裂が狭くなっている所に石が挟まっている。これを足掛かりにしてピッケルで足場をカッティングして亀裂を越える。
 3人とも足が攣ったと言いながらも順調に登ってくる。北股沢出合の亀裂は真ん中に石が挟まっている所を難なく通過する。右に清水を見て、亀裂を左岸から巻く。最後は雪渓の厚さを確認しながら左岸に上がり、踏み跡沿いに13:10-29黒滝上に出る。
 食事をし、3人と別れ下山を開始する。ホン石転ビ沢出合上の亀裂は滑るとアウトなのでピッケルを出し、ぐんぐんと下って14:11石転ビノ出合に到着する。
 14:27梶川出合、面倒なので旧道の沢を漕ごうとしたが、水量が多そうなので真面目に高巻きし、15:33巻き終える。いきなり雷鳴がなった。
 雨が降る前にと、先を急ぐ。14:51彦右衛門ノ平に差し掛かった時に、雷雨が襲って来た。カッパを着て進む。15:13砂防ダムで自転車に乗り、15:23天狗平に到着した。

今回のコース
□左から=雪渓に上がる、枝沢から雪渓、亀裂、亀裂 その左は亀裂巻く
梶川出合の高巻き
巻き道にロープをセットする 赤滝を行く
石転ビノ出合 門内沢の穴
門内沢を渡る 石転ビ沢を渡渉する
枝沢から雪渓に上がる 雪渓を登る
写真を送っていただきました 黒滝に上がる
黒滝を振り返る 石転ビ沢と門内沢の合流点