登山者情報1060号

【2007年01月03日/町境:餓鬼山/井上邦彦調査】

 以前、餓鬼山に登った時(第515号)は入折戸集落から直接伸びている尾根を使用したので、町境を辿ったとは言いがたい。今回は三面に抜ける林道(蕨峠)から町境沿いにルートを取ることにした。
 集落の末端にある駐車場に車を置き、07:20歩き出す。雪上にバイクの跡があったが、流石に途中で戻っている。カンジキの跡があり、私もカンジキを履く。親指を開いた猿独特の足跡が林道を横切っている。07:40カンジキの跡は右の作業道に下り、この後はトレースのない林道をたんたんと登る。
 08:24尾根を掘り込んだ峠に着く。一度、新潟県側に出て間違いないことを確かめ、戻って手前から町境尾根に上がる。08:29-40適当な所で食事を取る。
 平坦な尾根に歩道が続いている。緩い登降を繰り返し09:08幹周りの巨大なナラを通り過ぎ、杉林を抜けると、ようやく前方に山頂が見えた。右手が杉林になってくると、「越後吉田山岳会」と書かれた赤布が枝に結ばれていた。
 09:32鞍部に到着する。09:33-38、2回目の食事を取る。ここより両手で潅木を掴みながら急斜面を登る。朝日連峰が左手に広がる。何時もと見る角度が違い、西朝日岳が鋭く聳え立っている。
 09:54尾根は痩せて岩稜となってきたので、カッパ(下)をはいてカンジキ脱ぎツボ足で登る。10:19-32、3回目の食事を取る。膝までのラッセルである。暫く運動していなかったせいか、立ち止まると胸や頭の血液が脈打っていることが分かる。
 11:04-06ラッセルにたまらず、カンジキを履く。前回と同様、尾根の左手に日本山岳会越後支部の標識が残っていた。
 11:15-26山頂に到着する。朝日連峰方面は視界が良いが、飯豊連峰方面は木々に遮られている。もっとも飯豊連峰は雲に覆われているようだ。山頂から町境に沿って北上するルートを覗くと、岩場が混じる急斜面であり、ロープなしでは恐ろしいように切れ込んでいる。今回はストーブを持って来ていないので、早々に山頂を後にする。
 11:483回目の食事した所を過ぎ、12:01カンジキを履いた場所を過ぎる。結局下りはカンジキで通した。空が少し曇り始めてきた。12:08鞍部に到着する。
 12:12左の杉林が終わる所でコンパスを合わせて、左の尾根に入る。すくすくと育った杉林を下る。12:18-24カメラのバッテリーがなくなった、ザックを下ろし食事とする。
 見通しのない広い尾根でやや左に寄り過ぎ、トラバースして尾根上に出る。暫くすると林道が尾根を横断していた。左の林道を下ってみたが、12:42林道がなくなった。右に上がり尾根上に出ると、杉は途絶え尾根上に歩道があった。左は若いブナ林になっている。12:51道は鞍部から右の杉林へ下っている。
 藪の中を進んで、13:08ピークに出る。再度コンパスを合わせて下り始めると、13:12池のような地形があった。さらに小ピークから左手に下り広い沢状の地形から左にトラバースしていくと車道と思われる地形が続いていた。適当な所から下を覗き込んで駐車場を探し、柴を掴んで崖を下る。林をどんどんと下り、小さな砂防ダムから右斜めに下り、13:33駐車場に到着した。

今回のコース