登山者情報1063号

【2007年01月28日/無名峰(661m)/井上邦彦調査】

 眼が覚めると、天童の合宿所には陽がさしていた。風呂に入ってくると言うQVHを待って、駐車場に行くとゲートが閉められていた。ゲート脇から脱出し一路自宅に向かう。天候は良いが、大朝日岳や飯豊連峰は雲の中であった。
 帰宅をして一息つき、五味沢を目指す。徳網橋を渡った所に車を止め、ヒグラ沢に入る。杉林の中は雨のように水が降ってくるので、カッパの上着を着る。対岸に渡ろうとすると、雪橋はない。長靴なのでカンジキを履いたまま渡渉するが、両岸は雪の高さがなく難なく通過できた。サワグルミやタラノキ、トチ、ミズキ等の冬芽を観察しながら奥に向かう。
 沢が狭く両岸が切り立った所で左岸の尾根に取り付く。そのまま尾根を登って行くと、後ろに白太郎山とカンデ峰が広がってきた。真ん中に延びるヒグラ沢には滝も露出している。両手が塞がっているので、急斜面になるときついものがある。足を左右に大きく開いて足場が崩れないようにして登る。
 大きな尾根に出て地形図を見ると、まだ歩いたことのないピークが目に止まった。尾根上は二次林だが西面はブナ林となっている。徳網山を後ろにして歩いていく。何度か騙されながら、前方に杉林が見えると、地形図のとおりに窪地があり、そこを登りきった所が661m峰の山頂であった。
 山頂からは大規模林道が見えた。地形図は五味沢しか持参して来なかったので山頂から南はない。見るところ、このままママネに降りることもできそうだが、車に戻るのが面倒だ。来た尾根を下ることにした。
 暫く主尾根を下り、ブナ林の斜面からデトヒカゲ沢の杉林に降りる。そのままデトヒカゲ沢右岸の尾根を下ってヒグラ沢に出た。カッパ下をはいていないのでズボンがかなり濡れている。そのままもと来たトレースを辿って、車に出た。

サワグルミ ミズキ(団子の木) タラノキ
カンデ峰 徳網山〜白太郎山〜カンデ峰
白太郎山 白太郎峰に登る登る尾根
徳網山 871m峰 徳網山
徳網山々頂付近 主尾根に出る タムシバ
カンデ峰全景 661m峰山頂
リョウブ 登ってきたルート 袖朝日岳方面
大規模林道と荒沢山 小枕山方面
山頂から下る ウワズミザクラ
ウワズミザクラ
ウワズミザクラ コシアブラ
ブナ林 途中から食べられたタムシバの芽
正常なタムシバの芽 ヤマモミジ
餓鬼山東面 前回登ったコース