登山者情報1079号

【2007年05月23-24日/大日杉〜飯豊山/川口志枝子調査】

 長ノ助清水は水が豊富に出ています。標高1,150m位から残雪が現れてきます。地蔵岳までは夏道と交互に歩きますが、よく見ると滑落をしても笹や木で止まる感じがしました。雪が柔らかく潜るので、留意してください。私は道を選んで登りました。
 地蔵岳の標柱は、半分雪に埋まっていました。今年は雪が少ないはずなのに、山は違うのですね。種蒔山まで、半分位は登山道が雪に隠されており、今にも崩れそうな雪上を歩く所もあり、広場や目洗い清水周辺は登山道を探すのに、苦労しました。
 御沢の雪渓は不安なので、道を歩きましたが、切合小屋までのトラバースはかなり緊張しました。水は登山道で、何カ所か濁っていない融雪水を汲むことができました。
 切合小屋のトイレは1カ所使用出来ます。草履塚までの登りはほぼ雪上を歩くことになり、早朝は雪が堅いためアイゼン、ピッケルを使いました。5月19日新雪が降ったようで雪が綺麗でした。
 本山小屋は、入り口付近に雪がありましたが、入る事ができました。23日は出会った人2人、切合小屋泊まりは私一人でした。24日はヘリコプターで巡回中の方が切合小屋に着陸しました。
 花はイワウチワが満開、カタクリも綺麗でした。ミネザクラは蕾、タムシバは毛に包まれ、マンサクは咲き始めです。ダケカンバの木皮が美しく、飯豊連峰が又好きになりました。

七森方面 滝切合から地蔵岳に向かう 飯豊山が見えた
地蔵岳から種蒔山方面 飯豊山を見上げる 夏道と雪道を交互に歩く
登山道が分かりにくい 御沢源頭 地蔵岳を振り返る
昨年伐開した新道 切合小屋から飯豊山を目指す 草履塚から飯豊山を仰ぐ
草履塚を振り返る 本山小屋 飯豊山々頂(三角点)に向かう
飯豊山々頂にて、大日岳と御西岳 北股岳方面 ダイグラ尾根を見下ろす