登山者情報1083号

【2007年06月03日/鏡山〜疣岩山/木内茂雄調査】

【タイム】
久良谷沢登山口6:54〜7:14弥平四郎(四ツ沢)分岐〜7;27清水〜8:33鏡山8:52〜9:28上ノ越〜10:55疣岩分岐〜11:04獅子沼分岐〜11:10疣岩山11:58〜12:06獅子沼分岐〜12:09疣岩分岐〜13:01上ノ越〜13:24最低鞍部〜13:48鏡山〜14:22清水〜14:31弥平四郎への分岐〜14:42登山口
【記 録】
 小国から見ると飯豊山の向こう側なので、新潟周りか、喜多方周りか迷う。今回は新発田経由49号線で行き、徳沢から弥平四郎を目指した。弥平四郎の手前で弥生方面に左折する。始めは舗装されていて走り易いが、弥生らしい所を過ぎてから次第に道は悪くなる。登山口近くでは道の真ん中にある岩を強引に走ったら、我が軽自動車の腹を擦ってしまった。
 林道の終点が登山口で、車を方向転換出来るスペースが有るだけで、路肩に止める。49号線から此処まで50分くらいかかった。
 久良谷沢が左に流れていて、右から小さな沢が有り、その間を登って行く。森林帯で大きなブナが目立ち、そこに、朝日が差し込んで雰囲気ある斜面を登っていく。20分程登ると尾根に出て左から弥平四郎からの道が合流して来る。花の無いユキザサ、カタバミ、花の終わったムラサキヤシオ、タムシバを見ながら、7分程進むと左に清水の標識が有り、直ぐ近くに小沢の音がする。歩き出して50分程で左上方に牛首山から大日岳への稜線が見えてくる。それから、数分で飯豊本山も見えたりする。少し下っていくとサンカヨウの群生に出会える。七森峰はこれかなあと、思いながら登って行くと、鏡山の山頂であった。見晴らしが良く、左から大日岳、御西岳、飯豊本山、そして、疣岩山が見える。
 大日岳周囲は雲が多く、又全体的に春霞でクッキリしないが、写真を撮る。そして、一服後、まだ時間が早いと思い起伏の多い疣岩山を目指す。暫く下って行くのが惜しいし、帰りの登り返しを想像してしまう。人通りが少ないのか、マイヅルソウが登山道まで進出している。木々をよく見るとサラサドウダンの太い幹がそこかしこに有る。五段山のものより太く古いかもしれない。上ノ越では右から弥平四郎より道が合流してくる。この辺りより残雪が目立ち始め、疣岩分岐まで急な登りで、頑張りの気合をいれる。途中のバイカオウレン、カタバミ、ツバメオモトの蕾、イワウチワ、エンレイソウ、ノウゴウイチゴ、エチゴキジムシロ、シラネアオイ、キクザキイチゲ、ショウジョウバカマ、アヅマイチゲ、ムシカリ、ムラサキヤシオ等の花が元気づけてくれる。此処から頂上直下までの間にはカタクリが群生していて、間もなく花は終わろうとしている。また、どこかでヒメサユリの葉とツルリンドウの昨年の赤い実を見つけた。
 疣岩山山頂には標識がなく、三角点らしい石柱が地面から出ている。この辺りイワハゼが目立つが花はこれからである。
 山頂からの見晴らしは良く、烏帽子岳、北股岳方面以外の飯豊の山々が手に取るようだ。ただ残念なのは雲と、春霞で写真にならない。それでも、何枚か撮る。目の前に三国小屋が見えるので、一寸行って来たい距離だが、若くないので此処から引き返す。

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