【2007年06月16日/石転ビ沢〜梶川尾根/井上邦彦調査】
食料を調達にコンビニに行くと、KIKと会った。今日は後から石転びを登ってくるとの事だった。
04:42天狗平発、左道脇に「温身平セラピーロード」の解説版を見ながら車道を進む。04:54右手に「はなれ山歩道」の道を分ける。今はセラピーロードとして使われているが、昔は石転ビ沢に行く道であった。04:57温身平の十字路を通過する。正面に温身平の看板と石転ビ沢の雄姿が広がる。
ウツギ?、タニウツギが咲き、桑子の実が赤くなってきた。これが黒くなると水浴びの時期となる。
05:08砂防ダムを通過し山道に入る。05:26-31うまい水で上着を脱ぎ無線機を出す。トチの花が咲き、ホウをはじめ様々な草木が一斉に緑色を濃くしている。05:33彦右衛門ノ平、05:40近大慰霊碑を通過する。地竹沢から地竹原に上がる所が分かりにくくなっている。ズダヤクシュが咲いていた。2名を追い越す。05:43落合から登山道は上に巻き始める。
05:51梶川出合で、状況をみるため故意に水際を進んでみる。水は膝下だが滑る。凍りつくように冷たいし足場が悪くて、とてもお勧めできない。靴も靴下も捲くったズボンもびっしょりになる。最後は梶川も浸食を受けており、05:55何とか梶川を渡り終える。
06:03昔の事故現場、以前に門内沢の道迷いを見つけたのもここからである。正面は門内沢、門内小屋も見える。マイヅルソウが咲いていた。
赤滝にさしかかると、コバイケイソウ・タニウツギ・・モミジカラマツ・ユキザサが咲いている。足元の本流に雪渓があるがとても歩ける状態ではない。夏道を上がる。昨年つけたロープがちぎれていた、昨年掃除をした所も埋まりかけている、また掃除が必要か。ロープはあくまでも補助的なものと考えて頼らないで欲しいと思う。
06:17石転ビノ出合に到着する。大岩はすっかり出ている単独1名追い越す。雪渓は渡れるが、門内沢と石転ビ沢の合流点がすこし薄くなり始めている
06:20-24右岸の水場が出ていたので食事とする。青空も覗いているのに、雪渓に上がると風が冷たく上着を羽織る。昨夜は仕事のストレスで殆ど眠れなかったが、既にストレスが感じられなくなっている。
07:07-18ホン石転ビ沢対岸の少し上の小沢で休む。水を汲んで食事をし、無線機とGPSの電池を入れ替え、ズックから新品のスパイク地下足袋に履きかえる。渡渉で濡れた靴下を脱ぎ素足で地下足袋を履くと暖かいが、次第に冷たくなる。膝バンドを巻き、ピッケルを出す。休憩と言っても結構やることが多い。
07:42北股沢出合で、倉手山々頂に居るODDと無線が通じた。北股沢と北股岳方面は雪が結構ある。傾斜を計ってみると18度であった。07:45北股沢出合を通過、水場は出ていない。
黒滝の傾斜は32度、一番窪んでいる沢の右側に中ノ島(草付キ)が露出している。この状態だと北股岳方面からの落石が中ノ島(草付キ)の上を走ることになる。
08:01中ノ島(草付キ)の末端、岩が出ている所でログを取る。そこから7〜8mまた雪が続いて中ノ島(草付キ)が本格的に露出しており、08:03土の上に上がる。下部は浮石だらけで中ノ島(草付キ)最上部は登山道が埋まっている。08:13中ノ島(草付キ)の一番上端でログを取る。中ノ島(草付キ)すぐ上の斜度は36度であった。
08:29-09:35梅花皮小屋で休憩を取る。小屋の温度計は+3度、凍らせて持ってきた缶ビールがまだ融けていない。やかんに缶ビールを入れて火にかけ溶かしながらラーメンをつまみに飲む。
小屋の外に出て歩き始めると、寒くて手が痛くなる。ハクサンイチゲ・ミヤマキンバイ・シラネアオイが一面に咲いている。陽があたると暖かい。ミヤマキンバイと同じ所にハクサンコザクラが咲いている。北股岳直下の登山道は雪に覆われている。09:51ピッケルを抜き、09:57夏道にでる。
10:02北股岳山頂、標柱の割れ方は雷ではなく、凍結して割れたものと思われる。稜線のあちこちの標柱が同じような割れ方をしているので再考が必要だろう。
ミネザクラは終わりかけ。登っている間に曇ってきて大日岳が姿を隠し、ついには殆ど視界がなくなってきた。ミヤマスミレ・ミツバオウレンが咲いている。単独の方とすれ違う。何時もの岩二つは一面のミヤマキンバイだ。
門内岳山頂を巻いて、10:42門内小屋に着く。トイレは使用できるが、協力金の箱が設けられていた。
旧門内池からは融雪水取れそうである。何処までも何処までもハクサンイチゲが咲いている。シラネアオイ・ミヤマキンバイ・ウスユキソウ(始)も咲いている。11:00胎内山を通過する。
11:04扇ノ地紙、上の標柱は出ているが下の広場は雪の中だ。一面雪、視界なし。できるだけ尾根を忠実に下ると、11:06尾根(藪)が出てきた。藪の左すれすれをトラバース気味に下っていくと、11:06道らしいものが出てきた。単独の方2人とスライドする。
11:07ようやく夏道にでると、途端にガスが晴れてきた。2名パーティとすれ違う。皆、日帰りの様子だ。
昨年の植生復元工事箇所を確認する。上の水路は有効だが、作業の核心部は全て雪に埋もれている。しかし下の登山道に融雪水がはないので、雪の中の水路は機能していると思われた。
草原には僅かにバイカオウレン・ショウジョウバカマ(始)程度、11:22ケルンでは、ロープ張られ、ハクサンイチゲは盛りが過ぎている。さらに進むとミツバオウレン・チングルマ(2株)・イワカガミ(始)が咲いている。
11:29-54梶川峰に到着する頃には、視界がよくなり暖かくなった。イワカガミ・シラネアオイ・ミツバオウレンが咲いている。11:58トットバノ頭(カッチ)には雪があり左に行くと危険、慎重に下る。12:01融雪水が流れていた。
12:06三本カンバを通過する。ノウゴウイチゴ・オオイワカガミが盛りである。すぐ下に雪があり要注意である。ショウジョウバカマ・カタクリが咲いている。その下僅かに雪、キックステップで下るが少しでも左に行って滑落したら大事である。大量に融雪水があった。ここで千田さんとスライドする。
五郎清水を通過する。ムラサキヤシオが咲いている。雪がでてきたが、ほんの僅かで特に問題ない。小さな鞍部の僅かな雪を渡って、12:44滝見場を通過する。12:53、ODD・川口さんと無線がつながる。川口さんは単独で祝瓶山々頂にいるとのことである。
朝のブナ林は小鳥の声とケラのドラミング、今は春ゼミのにぎやかな合唱である。13:15湯沢峰通過、暑い!
13:48楢の木曲がり、岩場のロープはそろそろ取り換え時だろう、確認のため長さを測ると15m程度だ。14:07駐車場に到着して今回の山行は終了した。
温身平十字路にて | ? | |
? | 上の砂防ダムにて | |
梶川出合 | 左岸をヘつった | |
上流から見る | 水流の変更は可能だろうか? | |
梶川出合全景 | 以前に事故のあった所 | |
赤滝 | 石転ビノ出合が見えた | |
ちぎれたロープ | ||
石転ビノ出合 | 大岩は全て露出した | |
ホン石転ビ沢 | ホン石転ビ沢対岸 | |
中ノ島(草付キ)が見えた | 中ノ島(草付キ) | |
北股沢 | 黙々と詰める | |
中ノ島(草付キ) | 北股沢出合より | |
中ノ島(草付キ)下端 | 中ノ島(草付キ)から見下ろす | |
石転ビノ出合 | 登ってくる登山者 | |
梅花皮小屋 | 水場へ行く道は花畑 | |
水場から | 最高最低温度計 | |
管理棟で雑炊を食べる | ハクサンイチゲ | |
北股岳登りで振り返る | 石転ビ沢を見下ろす | |
登山者 | まだ雪の上を歩く | |
北股岳山頂 | 門内岳方面 | |
ハクサンイチゲに包まれる | ||
ハクサンイチゲ | ミヤマキンバイ | |
一面の花畑 | 門内小屋 | |
門内小屋 | ||
ミヤマガラシ? | ||
ハタザオ? | ハクサンイチゲ | |
ハクサンイチゲ | 扇ノ地紙 | |
ホワイトアウト | 夏道と雪道を交互に行く | |
昨年の施工跡 | 荒廃地は雪の下 | |
荒廃地を仰ぐ | 梶川峰 | |
まだ凍っていたビール | 石転ビ沢最上部 | |
石転ビ沢 | トットバノカッチ | |
ダイグラ尾根 | 石転ビ沢 | |
オオイワカガミ | 滝見場を見下ろす | |
露出したばかりの夏道 | 五郎清水 | |
清水へ下る道 | 五郎清水の標柱 | |
ノウゴウイチゴ | 滝見場より石転ビ沢を望む | |
中ノ島(草付キ) | 梅花皮大滝 | |
湯沢峰にて | ||
ウワミズザクラ | ||
飯豊山荘 | 倉手山 | |