【2007年09月23-24日/石転ビ沢〜梶川尾根/木内茂雄調査】
【タイム】
(9/23)飯豊山荘5:-00〜5:29砂防ダム5:34〜6:02ウマイ水清水〜6:52梶川出合〜7:38石転び出合7:52〜9:25本石転び出合9:31〜10:25北股沢出合〜10:47黒滝11:06〜12:11梅花皮小屋
(9/24)登山道整備をしながらの下山なのでタイム無し
【記 録】
前日から登山道整備で大勢登っているが、所用有り一日遅れて出発する。いくらかでも早く着こうと、石転び沢を選んだ。明るくなると同時くらいに飯豊山荘を出発して、間もなく“ヤダモチの巨木”の説明書きを撮る。誰も居ない道を一人黙々と歩きいつもと同じペースで、砂防ダム、ウマイ水清水と通過する。もうすっかり秋で花はアキギリしか見つからない。
梶川出合手前で、通常は高巻きをするのだが此処数日雨が降っていないので、沢に降りて梶川出合まで行く。石を飛び飛びする事、数回で梶川出合まで着く。天気は小雨であるが濡れるほどでは無く、草に着いている水滴で靴が湿ってくる。夏草が伸びていてズボンも濡れてくるので、棒っきれを拾い、草を叩きながら進む。
石転び出合に着く時、左急斜面の右から垂れ下がっている草を叩きながら進んでいる時、油断して足を滑らし、どういう訳か左顔面を強く打った。かろうじて転落はしなかったのが不幸中の幸い。この頃、どうもモウロクが進んでいるのではないかと気になる。さて、石転び沢はどうかと見上げると、残雪は少なく、小規模なスノーブリッジが遠くに見える。其処までいってみると下を潜れそうだが、左岸に渡り傾斜の有るガラガラ石を慎重に登る。
途中、一度だけ残雪に上がるがスプーンカットとはいえ、氷になっていて滑りそうだ。今日に限って底のすり減って靴を履いてきた愚かさに気がつく。ほんの10m位だったが本気で緊張した。それからはズーット左岸の急斜面のガラ場の連続で黒滝まで続く。何年か前に、全く雪が無い時に登り、大きな石が動き、足を挟まれ怪我した事が思い出される。石一つ一つ、騙し、騙し触って、足で踏んで、そして、斜面を滑り落ちない様、更にルートを探しながら登る。こんな場所の時に地震でも有ったら、岩ナダレの下敷きになり“千の風になって”になってしまうのではないかと、心配する不安が頭の中をよぎる。黒滝までそれは取り越し苦労に終わった。後は危険個所が無いので、滝の上から景色を眺めながら、“感無量”の泡を飲む。
今回は生まれて初めて一升瓶を上げたせいか、腰に負担がかかっていることに気がつく。まずは後、1ピッチだと花の無い草着きをユックリ、ユックリ足を前に上げる。小屋に着くと誰も居ない、天狗ノ庭の登山道整備にいってるようだ。無線機が壊れて交信出来ず、どうしたものか思案する。5時間位で登るつもりが、7時間かかり、予定が狂った。みんなを追いかけようかと考えたが着く頃には終わっているだろうと思い、雑用をしてみんなを待つ。
そして、夜は30名近くの大勢で食を楽しみ、又、イッチャン劇場で全員が演芸をして、未だかって無い、楽しい喜びをみんなで分かち合った。
翌日は梶川尾根を登山道整備しながら下る。途中、ナナカマドの赤い実と狂い咲きのミヤマキンバイ、ハクサンイチゲを撮る。山は間もなく、紅葉の時期になろうとしている。
巨大ヤチダモの説明 | 梶川出合手前の天狗岩 |
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最後のスノーブリッジ | 残雪とホン石転ビ沢 |
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黒滝 北股沢出合手前の戦艦雪 |
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黒滝上にて石転ビ沢を見下ろす 北股岳 |
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梅花皮小屋前の朝 | 梅花皮岳の夜明け |
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朝日に輝く北股岳 | 雲海に浮かぶ朝日連峰 |
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北股岳を背に全員 | ギルダ原のナナカマドの実、後方門内岳 |
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ミヤマキンバイ | ハクサンイチゲ |
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胎内山を背に | ナナカマドの実、後方右扇ノ地紙、左地神山 |
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扇ノ地紙にて | 杁差岳 |
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登山道整備風景 | |
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