登山者情報1139号

【2008年03月16日/西俣尾根〜頼母木小屋/井上邦彦調査】

 05:00小国町役場駐車場に集合し、1台で出発する。まだ冬期休業中の川入荘駐車場に車を止め、05:27歩き始める。05:32民宿奥川入から雪の上になるが、放射冷却で雪が硬くなっているのでそのまま歩く。杉林に入ると潜るようになり、坪足となる。05:45-47尾根末端まで行かずに雪斜面を登ることにして、カンジキを履く。06:04-09尾根上で上着を脱ぎビーコンを身体に付ける。
 06:22痩せ尾根を登りきって主尾根に到着、そのまま登る。06:42左下方にカモシカを見つけ、撮影をする。尾根を忠実に登って、06:59-08十文字ノ池から若干先のポイントで休憩し食事を取る。順調なペースで高度を稼いでいる。
 07:41急坂を登りきって左から来る尾根と合流する。朝日連峰主稜や枯松山が見える。快晴、視界良好、申し分のないコンデションだ。07:49-55西俣ノ峰山頂で杁差岳と対面する。ここまで約2時間30分、この調子なら頼母木山まで行けそうだ。
 08:39枯松峰を通過する。ここめで来ると杁差小屋が見えるようになる。若干風が出てきたようだ。08:15-55最低鞍部の雪がない所で休憩を取り食事をする。
 09:37-46カンジキの爪が効かなくなってきたので、森林限界でカンジキを脱ぐ。私はスパイク長靴、ハイジはアイゼンを付ける。稜線の風に備えて、私はカッパを羽織る。カッパを忘れてきたハイジには私のカッターシャツを着せて防風対策とした。
 三匹穴に出ると風が出てきたが、さほどではない。ハイジはアイゼンで快適そうだが、私はスパイクだけでは不安なので、ピッケルを併用する。ダイグラ尾根が輝いている。何時ものように騙シ峰を左から巻いて鞍部に出る。 絶景の中、山頂が近付いてくるに従い風が強くなる。
 10:37-45頼母木山々頂では、辛うじて記念撮影を終え、まだ時間に余裕があるので、そうそうに頼母木小屋を目指して下ることにした。下り始めると強風の程度が気持ち程度弱まる。二王子岳方面を眺めながら身体を斜めにして下る。
 10:52頼母木小屋に到着する。昨年に続いて出入口は沢山の雪で埋もれていた。小屋の裏に回り梯子を登って2階の凍てついた窓を揺する。危なげなバランスを保ちながら窓枠の氷を丁寧に取り除き、10:57何とか窓を開くことができた。小屋の中でラーメンを煮て休憩を取る。1階風除室に雪の吹き込みはなかった。
 12:07頼母木小屋を出発する。強風を避けて千代吉沢に入り、トラバース気味に斜上し、12:22騙シ峰の鞍部に出て、そのまま三匹穴に向かう。
 13:14枯松峰に登り返し、展望を満喫しながら下る。13:46-58右の雪庇がずれた所に宴会場跡を見つける。風を避けて作られているので我々もここで休憩を取る。
 14:04西俣ノ峰山頂、ここからは多くの足跡がある。尻セードも交えながらぐんぐんと下り、14:25-32十文字ノ池で眼下を眺めながら休憩。小玉川小学校では本日閉校式が行われている筈である。長年の伝統に幕を下りる最後の日、感慨深いものがある。
 14:43主尾根から枝尾根に入る。足場に留意しながら下ると、左の沢底にカモシカを発見した。カメラを取り出し撮影を開始する。左岸に僅かに上がって木の枝をむしり食べている。下って別の角度から撮影しようとしたら、こちらに気づいて雪塊が落ちてくる急な崖を登って行った。
 最後は尻セードで、15:03取り付きに到着。あとは淡々と歩いて、15:15民宿奥川入通過、15:20川入荘駐車場に無事到着した。

今回のコース
倉手山全景
主尾根を登る
十文字ノ池から西俣ノ峰を仰ぐ
急斜面に挑むハイジ
急斜面突破して一息つく、後ろは枯松山
吹き付けから天狗平の車道
西俣ノ峰山頂にて
山頂から頼母木山方面を望む
朝日連峰
雪庇の様子
大きな亀裂ができている
雄大な展望を背景にハイジポーズ
杁差岳を独り占め〜!
枯松峰山頂にて
三匹穴を目指す
枯松峰を振り返る
森林限界でアイゼンに履き替える
風が出てきた
一歩一歩登る
笑顔満面
ダイグラ尾根と輝く山肌
三匹穴を眼下にして登る
わ〜
頼母木山々頂が見えた
騙しの鞍部にて
杁差岳と鉾立峰
山頂が近付くにつれ風が強くなっていく
頼母木山々頂に到着!
海老の尻尾に覆われたお地蔵様に手を合わせる
飛ばされちゃうよ〜
ここでハイジポーズ
頼母木小屋は雪に埋もれていた
入口(右手前)は完全に埋まっている
後ろの2階から入りました
頼母木小屋内で昼食
HZU
高知山から二王子岳の山並み
小屋の前でピース
二ツ峰
強風を避けて千代吉沢に入りました
騙しの鞍部に出る
雲が出てきた
アイゼンが小気味良い
下るのもったいないな〜
三匹穴を下るハイジ
枯松峰から眺める枯松山
東俣川は雪に閉ざされていた
雪圧に耐えて立ち上がる灌木
西俣ノ峰まで戻ると、沢山の足跡がありました
十文字ノ池に向かって下ります(当然ながら尻セードを満喫)
眼下の小玉川小学校では閉校式が行われています
枯松山
最後は尻セード
無事、民宿奥川入に到着

途中でカモシカを、見ました⇒