登山者情報1143号

【2008年04月12日/大境山/吉田岳】

 小国山岳会の総会前の春山探査会ということで、玉川地区から登り始める大境山へ行ってきた。参加者はアッキー、Konn、ハイジ、トラウトそして私の5名。うち2名は会外者。私とトラウト君が山スキー、他は坪足での登山となった。役場に集合した後、現地へと向かった。
 天気は晴れる予報であったが、霧雨が降り、ガスがかかっていた。回復しそうな雰囲気ではない。しかも雪が少なく、しばらくは担いで登らなければならなさそうである。更には、雪で埋まっている田んぼの上を歩いていたら、地主さんから「こっちに入るな」と注意を受ける。自分達が悪いのであるが、ますますテンションは下がってしまった。林に入り、夏道を探すがよく分からない。仕方なく獣道のような所から取り付いたが、結果的に夏道はもう少し先であった。藪こぎと残雪を縫いながら登っていき、8時15分、枝尾根に出た。
 休憩の後、歩き始める。歩きやすいところを求め西側の斜面入ると、素晴らしいブナ林が出てきた。ただし帰りの滑降を考えると、雪面が途切れ途切れで楽しむことができない。一つ南側の尾根は雪が多そうなので、そこを下って谷に下り、登り返して夏道に出るというコースが良さそうである。天気はやや回復してきたもの、今度は靄が立ちこみ、視界が悪くなってきた。やや急な雪面を離れないように注意しながら登っていく。雪崩の心配は無さそうであるが、ブロック崩壊とクラックに注意してコースを選んでいく。10時30分、859mの小ピークに到着した。
 ここからは少し下って新潟側に入り、最後の尾根に取り付く。硬雪になっていることを心配したが、大丈夫のようだ。ただし最後のだましの連続で、さすがにメンバーの疲れが出てきた。雪面から笹が出ている所が現れ、そこに三角点を発見。11時30分、大境山の山頂に到着した。視界は10mほど。風はそれほどではないため寒くはないが、鞍部まで降りてから昼食にすることとした。写真を撮り、早々と下る準備にかかる。
 坪足隊3人に先に下ってもらい、私とトラウト君はスキーで下る。雪質はなかなかよく、トラウト君もご機嫌。調子に乗って滑っていき、鞍部の手前では危うく2人とも崖下に飛び降りていくところだった。鞍部の風が無いところで昼食タイム。ビールに始まり、もちを焼き、ラーメンを煮て、最後にコーヒーで締めた。
 昼食後、再び下降開始。登りの時に見たコースに下りようとするが、ガスとアルコールのせいでよく分からない。800m位まで下った所でやっと下界が見えてきた。ここからは思い切って下っていった。坪足隊も負けずに楽しんでいる。どこまで滑っていかれるか、これはこの時期ならでの楽しみ方でもある。尾根から沢沿いに滑っていったが、13時45分、雪が途切れたところで滑降終了。尾根を登り返すと夏道に出た。
 14時10分、駐車場に無事下山。天気のわりに皆さん楽しむことができたようだ。やはり天気が悪くとも、それを克服する技や体力を持ち、そして登頂や昼食会、滑降あるいは森林など、何か楽しみがあれば、それなりに楽しむことができるようである。

綺麗なブナ林を登っていく
県境尾根が近づいてきた
ガスでもルンルン♪
まだまだルンルン♪
登頂でーす
もう1枚
ピッケル制動のkonnちゃん
でもハイジの方が速かった
至極のショット
谷へと突っ込んでいきます
坪足隊も好調です
二人で仲良く
楽しーっす
フー、満足 満足
皆がんばったのう