登山者情報1155号

【2008年06月08日/足ノ松尾根〜杁差岳/木内茂雄調査】

【メンバー】 Iちゃん、Kちゃん、Jちゃん、Q
【タイム】  奥胎内ヒュッテ5:05〜5:45足の松登山口5:51〜6:36姫子の峰6:50〜7:26滝見場〜8:09水場分岐〜9:32大石山〜10:30鉾立山〜11:14?差岳12:40〜13:55大石山14:37〜15:37滝見場〜16:52足の松登山口17:55奥胎内ヒュッテ
【記 録】
 Sちゃん、がドタキャンで、Iちゃん、Kちゃんと私の三人で歩き出す。いつもながらの退屈なアスハルトの歩きと考えていたが、同行者の“お話”が絶えることなく登山口に着く。
 林道から左の登山道に入る登山口には大きな標識が無く、小さな標識が地面に置いて有るだけなので、初めての人は林道を真っ直ぐ行ってしまうだろう。早急に明確な表示をすべきだ。
 登山道に入ると直ぐにブナ林になるが、ここは本当に“ブナ林”だと体と心に浸みこんでくる。それもつかの間、直ぐに登りになる。名前の通り松が目立つ。
 1ピッチで“姫子の峰”に着く。天気は良く、これから行く大石山が左上方に尖って見える。此の時に気が付かなかったが、足元の藪にヒメサユリが3本咲いていた。
 一休みしていると、Jちゃんが今回の山行情報を知り追いかけてきた。それから、一日この4人で行動をともにした。滝見場、水場への分岐へと来ると窪地には例年の如く残雪が有る。稜線に出るまで楽しませてくれた花は、満開のヤマツツジ、ツバメオモト、シラネアオイ、カタクリ、ウラジロヨウラク、イワウチワ、イワカガミ(白も)、ムシカリ、ヤシオツツジ、タムシバ、等など。そして、高度を稼ぐに従い、背中には胎内尾根、二王子岳が我々を見つめている。大石山でいつも思うのは遠くから見ると尖っているが、来てみると平な山だ。(大平山ではないか?)
 鉾立山に向かい下り始めると、早速始まった3人の“歓声”が、“ハクサンイチゲだー”が、私は昨年見ているのでその歓声に静かに歓声する。其処かしこでシャッター押しなので、いつ杁差岳に着くだろうかと、時間の計算が出来ない。途中にはウズラバハクサンチドリ、エチゴキジムシロ、ミヤマキンバイ、紫鮮やかなスミレ、ミツバオウレン、フリハタザオ、真っ赤なイワカガミ、シラネアオイ、(白を2本見つける)ノウゴウイチゴ、キスミレ、小さな白スミレ、ハルリンドウ、ミネザクラ等も目に入る。
 鉾立山の登りまでは我慢したが、上で、ついにB1本に手でなく口をつけた。此処から見る杁差岳の右斜面にはまだタップリ雪が着いている。杁差小屋直前でもまたもやハクサンイチゲで大ハシャギ、言うまでもなく撮りまくり。
 そして、どうにか杁差岳山頂に着いた。今度は辺りを見回しながら大宴会、“青くきれいな虫”までが調子にのって、私の靴の上に乗り一緒に楽しんでいるようだ。
 漸く昼食に区切りをつけ、大石山まで引き返し、頼木小屋方面に一寸した残雪を数分下り少し登る。予想はしていたが、またもや3人の歓声でハクサンイチゲのお花畑が揺れる。そして、カメラを構えて動かない。そしてそれを見ている私も飽きずに、その光景を撮る、、、、、、、、いつになったら下山出来るのだろうか?、、、、、、誰かが漸く気が付き大石山に引き返した。勿論、誰もいない登山道を下った。
奥胎内ヒュッテ前にて
ツバメオモト
シラネアオイ
イワウチワ
カタクリ
水場の標識
ヤマツツジに喜ぶ3人
ムラサキヤシオツツジ撮る後方二王子岳
大石山山頂標識前にて
ハクサンイチゲと杁差岳
ミヤマキンバイ
エチゴキジムシロ
イワカガミと鉾立山
ウズラバハクサンチドリ
ハクサンイチゲと杁差小屋
ハルリンドウ
ハクサンイチゲと杁差小屋
ハクサンイチゲにハシャグ3人
杁差岳山頂
靴の上で休む青い虫
ハクサンイチゲを撮る
ハクサンイチゲを撮る
ブナ林を帰る
登山口近くの滝