登山者情報 第1160号

【2008年06月21日/大日杉〜お坪ヒメサユリ情報/調査】

【タイム】
 大日杉小屋6:09〜6:30ザンゲ坂上〜6:52長之助清水6:57〜7:04お田〜8:12滝切合8:26〜9:00地蔵岳〜9:53目洗清水10:24お坪11:42〜12:09目洗清水〜13:19地蔵岳13:26〜ザンゲ坂上〜15:05大日杉小屋
【記 録】
 梅雨時の天候不順なので、“お坪”のヒメサユリの状況を偵察にきた。予報に反して天気は良く、遠くからも本山を眺めながら大日杉小屋に着く。小屋の前に真新しい登山者カード記入所らしい小さな小屋が置いて有る。直ぐに登り始めるが何だか気温が高く、ザンゲ坂上に着く頃は頻繁に額の汗をぬぐう。
 なだらかなブナ林を登っていくと、ウワミズザクラ、ヤマツツジ、ギンリョウソウ、イワカガミ、等しか無い。気温が高いせいか、普段は何も思わず登っていたが、今日は何故かきつい登りだ。それにしても、まずは“滝切合”に着く、回りにタムシバが有ることは以前より知っていたが、こんなに多いとは知らなかった。帰りに地蔵岳の下りでこの辺りを見下ろすと、まるで残雪が所々に有るように白い塊が何か所にも置かれている。
 地蔵の登りのいつもの場所で2本ヒメサユリが出迎えてくれる、後は蕾なので見逃す。少し晴れ始め本山が次第に見えてくる。目洗清水に向け下っていくと小雑木の中にシラネアオイが連続して鮮やかな紫を見せてくれる。そして、例年の如く道端にはハクサンチドリが連続して点在するのに感動し、カタクリ、タニウツギ、エチゴコジムシロ、キスミレ、バイカオウレン、ツマトリソウ、と観賞しながら進むと、“出てきた”ヒメサユリが・・・もう他の花には目がいかない、そして、カメラが動く。そう思いながらも右に聳える本山を遠く眺めると青空にその雄姿を見せるようになる。
 今度は例年撮っている“ヒメサユリと本山”の場所、即ちお坪まで早く行かないと霧に隠れたら大変と、写真撮りを止める。そして、只管急ぐが往年の勢いは無く、ただ息が切れるのみ、腹すく、汗はかく、我慢に我慢してやっとお坪に着く。4分先に行くと何年も通った、ナイスビュウーのスポットに着く。いつものヒメサユリが無い、どうしたのだろう。
 ヒメサユリの花の咲き加減は、地蔵から目洗清水周辺は二分咲き程度で一週間後が見ごろだろうか?そして、お坪周辺は殆ど蕾なので二週間後が見頃と推定する。
 ユックリと本山の雄姿を眺めながら、我慢に我慢してきたBを飲むのは勿論のこと、昼食を済ませ、今来た道を余裕持って花を眺めながら帰る。
長之助清水近辺でヤマツツジが余りに鮮やかで“撮ってくれ”と囁いてきたので撮って、後は足を前に出す動作を繰り返した。
 “提案” 登山者のみなさん、数年前に比べヒメサユリが少なくなっています、盗掘の無いよう注意、監視をお願いします。

大日杉小屋前の記帳所
タムシバと地蔵岳
滝切合にてムラサキヤオとタムシバ
シラネアオイ
ムシカリ
タムシバと後方御秘所方面
目洗清水の標識と残雪
目洗清水にて本山
タムシバとブナ
イワハゼ
語らいの丘にて本山
ハクサンチドリ
サラサドウダンと本山
ヒメサユリ
ヒメサユリ
ヒメサユリ
エチゴキジムシロ
ミネザクラ
シャクナゲ
シャクナゲと本山
バイカオウレン
ツマトリソウ
帰りのヤマツツジ
6年前に撮影したヒメサユリの群落です このような光景に戻すため盗掘を監視しましょう!