登山者情報1174号

【2008年07月24日/梅花皮小屋〜御西小屋/井上邦彦調査】

 昨日、小国町役場に登山者から「梅花皮小屋から御西に向かい、現在亮平の池にいる。この先、登山道が雪に覆われており、踏み跡を辿ったら急斜面になり恐ろしくて戻った。登山道は何処にあるのでしょうか?」という電話がありました。役場にいた小国山岳会員の対応でルートを案内しました。その後無事に御西小屋の松葉管理人から当該登山者が無事に着いたと連絡がありました。
 飯豊連峰の稜線は登山道がまだ雪に覆われている所があり、登山道が自然発生的に数本できており、雪の状況によって使用する道が違っています。視界がない場合、初心者には分かりにくいと思いますし、過去には滑落事故も発生しています。

【2008年07月21日/朝日連峰狐穴小屋/登山者からのメール】

 次のようなメールをいただきました「朝日連峰縦走して今日帰ってきた者からのお願いですが、狐穴小屋すぐ北(以東方に)に雪渓が残っていますが、雪渓上の登山道は僅か15m前後ですが、ガスかかると出口が見えなくなるのは当然です。 誰が間違ったのか登山道より右に外れて下がっていったのでしょう、それに合わせて相当の登山者が迷い込み1時間ぐらいさまよい、ルート引き換えし小屋管理人に聞くと、親切に現場まで来てくれて「ほれあそこだ」と教えてくれました。見ると左上にかすかにそれらしき物が感じたそうです(ガスが晴れてきたこともあり) つきましては、お願いですが雪渓の出口と入口に棒にテープを付けたのを設置していただければ本当に助かります。昨日だけでも相当の登山者が間違えて疲労こんぱいした・・・と云っていたそうです。」
 関係者に連絡をさせていただきました。確かに狐穴小屋周辺は稜線が広いため視界がないと分かりにくい場所です。しかし刻々と変化する残雪に誰もが分かるように標識を設置するのは、物理的に限界がありますし、「飯豊・朝日連峰は基本的な登山技術がないと登れない山」として整備しています。飯豊・朝日に入山される方は、疑問や不安を感じたら、地図とコンパスを使用する癖をつけていただければ幸いです。