登山者情報1181号

【2008年08月09日/日暮沢小屋〜竜門小屋/井上邦彦調査】

 朝日連峰の保全作業は中岳・西朝日岳の鞍部と三方境の2箇所で行われる事になっている。7月中旬に行われた現地検討会で、整備手法は目処がついたが、使用する緑化ネットの搬送については定まっていない。聞くところによると朝日山岳会と大江山岳会で10枚程度を大朝日小屋にデポする予定らしい。これは中岳・西朝日岳の鞍部で使用することになるだろう。すると問題は三方境である。
 Konchangと連絡を取ると、9日10日の日程を確保できるとのこと。二人で2日あれば5枚は何とか竜門小屋まで上げることができるだろうと考えた。
 ホームページで同行していただける方を募集したところ、総勢11人が集まった。予想以上に大勢だったので、慌てて緑化ネットの調達と、指定サイズへの裁断・梱包とあわただしい日々が続いた。
 置賜方面からは、Konchang・ECB・ハイジ・HZU・アキラ(今年から新潟に移転)の5人である。小国03:00、白鷹町鮎茶屋04:00、日暮沢小屋05:00として計算した。
 8日同じコースを登ったKEBから各種状況報告のメールが来る。これを参考にして計画を一部変更する。夕方はネットを裁断し、食料を買い出し、ネットを私の車に積み込むと、あらら・・・山道具が入るスペースが殆どなくなった。
 02:30目覚ましがなる。山道具を適当に車に積み込む。コンビニで買い物をしていたら03:20になってしまった。慌ててKonchang・ECB・ハイジ・HZU・アキラに携帯でメールを送る。
 ハイジは既に白鷹町に入ったとのこと、Konchangも米沢を出発した。車を走らせるが、若干遅刻しそうだ。アキラからも白鷹着のメールが届く。何とか鮎茶屋に着いたが、Konchangがまだ来ていない。ようやく全員集合した所で車3台に分乗し、出発!
 後ろの車を確認しながら走るが、ハイジは超マイペース。しかたなくKonchangと運転を替わってもらう。農道に入る所で3台目が来ない。電話をかけると既に通り過ぎたようだ、先ずは戻ってもらい再集合して出発。大江町のコンビニで最後の買出しを行い、一路くねくね道を進む。
 日暮沢小屋に着くと、何と道路に車が溢れている。今日は相当な数の登山者が登ったようである。
 さっそくメンバーを確認し、車から緑化ネットを出してパッキングを行う。始めての方が多く、パーティ構成をどうするか要領が混乱する。ともあれ時間が迫っているので、準備ができた方にスタートしてもらうことにするが、NS鶴岡さんは集合写真を撮る前に登り始めた。
 居合わせた登山者にシャッターを押してもらい、準備の遅い私を置いて全員歩き出してもらった。後片付けをして私が出発したのは06:09になっていた。
 仁藤さんとふたりでのんびりと登る。風はなく蒸し暑い。途中で仁藤さんの携帯が鳴った。暫し腰を下ろす。朝日連峰は飯豊連峰と違ってauは通じるがFOMAは全く駄目である。土嚢の階段を登っているとECBから無線が入った。すぐ上のゴロビツ清水で休んでいるとのことである。
 07:31-45ゴロビツ清水で先発隊と合流する。今朝竜門小屋から下ってきたKEBも一緒であった。彼女はこれから下山して出勤とのことである。竜門の小屋に缶ビールを冷やしてきたと聞いて、皆元気100倍。
 先発隊の出発を見送り、また二人で登り始める。急斜面は最初だけで、あとはだらだら登りが続き、急登でぐんぐん高度を稼ぐ飯豊とはずいぶん勝手が違う。
 08:35-48清太岩山に到着すると、スターさんとkoizumiさんが休んでいた。無線で確認すると先発組は日陰を求め鞍部で休憩中とのことである。
 下りが苦手という仁藤さんから離れ、一人速度を速める。用事があるので先に荷物を小屋まで上げてきたというNS鶴岡さんとすれ違い、竜門山の途中で休んでいる先発隊に追いついた。
 09:45竜門山分岐通過し、なぎちゃんと一緒に09:54-11:44竜門小屋に到着した。さっそく持参した缶ビールを豊富な水に冷やす。ザックからネットを取り出すが、90Lザックに詰めたネットを取り出すのは容易でない。大勢で「イッチャンの苦労が分かるね」と話しながら、無事出産。小屋の中に運ぶと、管理人の遠藤さんがてきぱきと上にあげてくれた。
 全員が到着したところで、何時ものように乾杯〜!さらには冷えたスイカに舌鼓を打った。
 名残惜しいが、来た道を引き返すこととした。登山道の両側はハクサンイチゲを始めとするお花畑、特にミヤマリンドウが眼を惹いた。飯豊と違って乾燥したお花畑に沢山咲いており、何となく全体的に小柄に感じた。
 登り返して12:54-13:06ユーフン峰、もう一度登り返して13:24清太岩山を通過する。13:56-14:07ゴロビツ清水で休憩を取り、ブナの林を過ぎ、最後の急登を経て、14:59日暮沢小屋に到着した。
 ここで記念撮影の後、解散としkonchang・ハイジ・HZUが残った。さて夕食の準備であるが、ここでHZUは自宅、konchang は鮎茶屋にデポした車の中に寝具を忘れたことに気づく。何とかなるだろう。それより、焼肉でビールを飲めば幸せいっぱい。
 声をかけられて振り向くと、以前に県遭難救助訓練でご一緒した自衛隊の白田さんだ。清太岩山まで登ったが、今夜は竜門小屋が超満員と聞いて下ってきたとのことである。さらに、長井の菊池さん一行が到着。こちらは古寺山付近で1名が日射病の症状が出たので引き返してきたとのことである。
 ともあれ、私達も含めて3パーティ合同の大宴会となったことは言うまでもない。あとはカッパをお腹に掛けてzzz。
 
【参加者11名・成果=5枚+3/8枚】
1+1/2=○○っち  1+1/4枚=konchang、HZU  1/2+1/4枚=ECB  2/4枚=アキラチャン  1/4+1/8=仁藤  1/2枚=NS佐藤、koizumi(+スイカ)、スター  1/8枚=ハイジ、ナギチャン

日暮沢小屋前で出発前に記念撮影、既にNS佐藤さんは出発!
清太岩山々頂にて、こちらはマイペース組
先行組は既にユーフンの登りにかかっている
みんなまじめに登っていますね
ユーフンを振り返る
竜門山と竜門小屋
NS鶴岡さんが一足先に荷物を上げて下ってきた
竜門山々頂から下る
小屋が見えた
皆の大きな荷物
出産の苦しみ? ザックから取り出すのが大変 イッチャンの苦労に思いを馳せる
荷上げ隊+管理人の遠藤さん
早速、乾〜杯!
至福のひと時
koizumiさんがザックに忍ばせて来たスイカが冷えたよ〜
いただきま〜す
下山の準備、荷物が嘘のように軽い
ミヤマリンドウ
竜門小屋に手を振る
登り返す
息が乱れる
すれ違ったパーティ、今夜の竜門小屋は大賑わいらしい
仁藤さんは初参加
ちょっと疲れたkoizumiさん
余裕の○○っち
この尾根はだらだら長いのが特徴だ
最後の急坂を降る
全員無事下山、なぎちゃん笑顔のVサイン