登山者情報1195号

【9月23日/梶川尾根〜丸森尾根/小林元一調査】

 この原稿を作成中、同じ23日に、川入から三国へ登った井上さんの報告を見ました。こちらの稜線は飛ばされそうな強風とガスだったのに、三国はなんと静かな!あまりの違いにびっくりでした。

 5.18、飯豊山荘の上、登山口駐車場着。5.40、朝焼けの空を見上げ、出発。少し登るとミヤマママコナ。100mほど登った辺りで登山者数をカウントする機械が設置してある。この先で振り返ると遠く下の集落の川や道がよく見える。今回、計画に当たり、8月3日にほぼ同じコースを歩いた荷揚げ隊の記録が大変参考になりました。標識の無いいろんな地名が覚えられるのも楽しみです。まず「楢の木曲り」を確認。6.22、以前春先にヒメシャガを見た場所。まだ葉が青々としている。900m辺り、ミヤマアキノキリンソウが多い。
 7.14、1020m湯沢峰。この先、50m位下ってから登り返す。7.55、1145m滝見場。昨夜、門内小屋に泊まったという、下りのお父さんが休憩。クロバナヒキオコシ。8.32、1360m五郎清水。「岩を越えた先の本物の五郎清水」に強い関心はあるが、今は体力温存優先。9.15、1545m「三本カンバ」風強し。左眼下に石転び沢がよく見える。1600m辺り、えぐれ道の急登が続く。強い風の陰で小さなオヤマリンドウ。黙々と登る目の前、道の真ん中にかなり大きなヘビ。ゆっくりをこちらを見ながら草むらに入ってゆく。9.45、1693m梶川峰。強風。10.02、1750mケルン。タカネマツムシソウ・ハクサンイチゲの咲き残りが待っていた。チングルマが紅葉し始めている。扇の地紙の少し手前で降りてくる高橋さん(小国山岳会)に出会う。「稜線は強風ですよ」「雨は夕方まで大丈夫そう」との情報。飯豊を熟知している人だけに有難い。
 10.37、1890m、扇の地紙。ものすごい強風に飛ばされない様、ふんばって地神山に向かう。これまで長袖Tシャツで来たが、冷たい強風に汗が冷えてウインドヤッケを着る。11.10〜12.00、地神山山頂直前の、尾根の東側のトラバース道で昼食。尾根の反対側の強風が嘘のように静かで、ウツボグサ・ホソバヤマハハコが咲き、眼前に草紅葉の斜面。休憩中、新潟県の職員という2人の方が足の松から下山すると通りかかる。門内小屋の梯子等確認に来たとのこと。新潟県も頑張ってます!
 昼食を終えて、一投足で地神山山頂1849.6m。12.15、1800m地神北峰から丸森の下りに入る。相変わらず強風。12.54、1564m丸森峰。やがて樹林帯に入り風が治まると暑くなりヤッケを脱ぐ。13.10〜13.24、しまった!ヤッケを脱いだ場所へメモ録機を落として来た!ザックを置いて戻り無事回収。14分のロス。13.45、1355mガレ地の展望場所。13.55、道脇の薮の中にストックを見つける。*帰途、入浴した飯豊山荘に届けてあります。心当たりの方は問い合わせて下さい。
 14.43、1060m夫婦清水。15.15、800m辺りで小さな登り返しが2回。16.00、天狗平駐車場着。直前からぽつぽつ降っていた雨が、靴を履き替えた頃から本降りに。飯豊山荘の温泉から見る窓外は本格的な雨。山中で拾ったストックを届けて、17.10、山荘発。雨の夜道は運転手泣かせ。
 * コースタイムは初心者よりちょっと慣れた程度の中高年5人歩きのものです。
朝焼けの天狗平
ツバメオモトの実
ヤマトリカブト