【2008年12月16日/鷲ヶ巣山/井上邦彦調査】
前回同様に朝日スーパー林道入口にある「奥三面歴史交流館」の駐車場に車を停めさせていただく。今回は購入したばかりの冬用登山靴の慣らしが目的の一つである。冬用登山靴は13年前からプラスチックブーツを使用してきた。しかし経年劣化によるプラスチックの破損により、店頭からプラスチックブーツが姿を消してしまった。そのため今回は合成皮革の二重靴とした。
身支度を整えヘッドランプを頼りに、03:50歩き始める。車道に出て、スーパー林道ゲート手前から右の柵脇から林道に入る。雪は全くない。04:01標識に従って登山道に入る。杉林と雑木林を通り、04:10タケン沢を渡る。さらに斜面を登って、04:21尾根上に出る。この付近は国土地理院の1/25,000地形図とかなり違っている。
04:47-56食事を取る。気温は+2℃と暖かい。樹間から村上市の灯りが見える。霧のような細かい雪が降っているが、意外と明るい。この辺りから登山道に薄らと雪がある。靴紐を締め直して調節する。
05:11避難小屋に到着する。前回と異なり雪が殆どなく、すぐ上の水場が露出していた。ここから新雪が積もっている。前回は見えなかったロープが露出しており、登山道を歩く。夜景が綺麗だ。
05:32-43前ノ岳に到着する。ロングスパッツだけなのでズボンが少し濡れてきたのでカッパを着る。前回は強引に藪を漕いだが、今回は丁寧に観察したら、左に下る登山道を見つけた。下り始めてすぐ右手に「地蔵菩薩?」と書かれた石碑と祠が半分雪に埋もれていた。
忠実に夏道を辿る。所によっては道が露出している箇所もあった。05:54鞍部を通過する。雪は硬くクラストして登りやすい。06:04カッパ上を脱ぐ。月明かりがあるのでライトを消してみる。06:09小ピークを通過し、06:15-22食事を取った時にライトをザックに収納した。
06:32-39雪がかなり硬くなったのでクランポンを履く。06:56中ノ岳は右肩の夏道通りに通過した。07:04ここから先はアイスアックスでないと危ないと判断し、ストックをデポする。 07:14大日の石碑脇を通過する。07:22鞍部を通過する。ここまではテンの足跡だけだったが、ここからウサギの足跡が出てきた。
07:32ピークで前方の視界がなく、左右どちらも急な下り、言葉通り右往左往し、地形図とコンパスで確認の上、右の尾根を下ることにした。07:50鞍部を通過し登りとなる。07:54-01あまり急にならになると危ないので、ここで食事を取る。
08:24小ピーク、ようやく頂上が見え、08:40-09:00鷲ケ巣山々頂に立った。山頂にはほぼ無風快晴!飯豊連峰と朝日連峰の主稜線こそ残念ながら雲に隠れているが、絶景を満喫する。山頂は広く、祠が数個あり、信仰の山であることを実感した。また山頂一面に兎の足跡が散乱していた。
下山は急斜面にしっかりとクランポンの爪を差し込み慎重に下る。09:26-59安全な所まで下った陽だまりでストーブを出し食事を取る。10:49大日如来の石碑から先は、新雪が水分を含んだためクランポンに団子のように付着し滑る。何度かアイスアックスのシャフトを差し込んで止まる。10:54ストックを回収し、10:58中ノ岳分岐を通過する。
ここから下はキックステップが効くようになったので、11:09-14、クランポンとアイスアックスをザックに収納した。11:33鞍部を通過し、地蔵菩薩の石碑と祠を見て、12:00前ノ岳山頂に到着する。
転ばないように下り、12:16-23避難小屋脇の水場で喉を潤す。後は夏道を下るだけである。標高が下がるにつれ、登山道脇のナラ枯れが酷くなる。太さを問わずにナラというナラが枯れて皮が剥がれている。風のある時は枝が折れて飛んできたり、幹が倒れてきそうで恐ろしいことになるだろう。
12:45尾根から右へ折れて沢を渡り、13:00林道、13:09交流館の駐車場に到着した。
| 今回のコース |
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| 中ノ岳から先に進む |
| 大日如来の石碑があった |
| 雲が切れ、光兎山と飯豊連峰が見え始めた |
| 前方に聳える峰 |
| 日本海が見えた |
| 飯豊連峰 |
| 光兎山と二王子岳 |
| 前ノ岳と中ノ岳を振り返る |
| クラストした急斜面 |
| ようやく登りきると |
| 眼前に山頂が聳えていた |
| 太陽が顔を現す |
| この先は下っている |
| 鷲ケ巣山々頂である |
| 山頂にあった祠 |
| 正面の祠 |
| 「鷲ヶ巣神・・」と読める |
| 奥にも祠があった |
| 展望を楽しむ |
| 飯豊連峰の稜線は雲がかかった |
| 二王子岳から日本海 |
| 日本海と前ノ岳と中ノ岳 |
| 三面の山々 |
| 祝瓶山が見えた |
| 光兎山と二王子岳 |
| 村上市街地 |
| 岩船港だろうか |
| 下山を開始する |
| 霧氷 |
| 三面の山 |
| 中ノ岳 |
| 振り返る |
| 鷲ケ巣山 |
| 左に朝日連峰が連なっている |
| 右手には吾妻連峰が確認できた |
| 大日の石碑 |
| 大日如来と読める |
| 三面ダム湖 |
| 三面川の流れ |
| 中ノ岳と鷲ケ巣山を振り返る |
| 鷲ケ巣山 |
| 山頂が遠くなった |
| この縛りで大丈夫? |
| 前ノ岳直下にある「地蔵菩薩」の石碑と祠 |
| ダム湖 |
| 避難小屋 |
| 避難小屋のすぐ上にある水場 |
| ナラ枯れの尾根道 |
| 林道に到着 |
| 今回使用した冬用二重靴 |
| 帰途、関川村から見た杁差岳 |
| 杁差岳遠望 |
| 大境山 |