【2009年02月07日/二王子岳/井上邦彦調査】
| 今回のコース(全体図) |
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| 下部拡大図 |
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夜蚊鳥屋山に登った時、ヒサエさんが山スキーを楽しんでいることをお聞きした。私もまだスキーを履くチャンスがないので、新しい靴とスキーの相性を確かめるため二王子岳往復を計画し、同行することとなった。
南俣集落の三叉路で合流し、彼女の車を「注意書き」で指定されている場所に置き、私の車で林道に入る。雪が少なく橋の手前まで車の跡があったが、無理をせず少し手前で車を停めた。
06:41最初はスキーを持って歩き出し、橋でスキーを履く。がりがりに凍て付いた雪に、しっかりとしたトレースが続いている。これならスキーを担いで歩いた方が速いが、今回はスキーのテストにこだわってみた。06:55田んぼまで来ると向こうに二王子岳方面が見えた。林さん達2人に追い越される。彼らは田んぼの終りから尾根道に入って行った。私達も行ってみようとしたが「雪が少なく藪だから止めた方が良い」とのアドバイスを頂き、そのまま林道を進んだ。
一瞬迷ったが、予定通り旧道に入る。杉林の中を進み、太鼓橋もそのまま越えたが、ヒサエさんはスキーを外して渡った。若干トレースを辿り、右の斜面に取り付くが、硬い雪のためシールが効かず力任せである。
07:39-46二王子神社で軽く休憩を取る。杉の間伐材で作った「登山者カード記載所」を見て、これは良いと思った。この簡略型を丸森尾根の登り口に欲しいものである。
神社から夏道どおりのトレースを進み、08:00尾根に取り付く。ここも強引にエッジを使って登る。ヒサエさんは苦しんでいるようだ。無理もない、柴を掴んで登る山スキーをしている人はあまりいないだろう。尾根に出てから忠実に尾根上を進む。右手は造林地左手は雑木林。殆ど藪漕ぎに近い。
左手に林道が見えることから現在地の検討をつける。GPSを開いてみると軌跡は取れているが地図が出ない。これは1/25,000地図を使用するGPSの容量が少ないので、この辺りのデータを入れていなかったためである。ともあれ登り続ければ一王子に出る筈である。08:54-08休憩とし食事を取る。
痩せた急斜面となり、09:30スキーを担いで突破する。10:06一王子が見えた。薄っすらと新雪があり、シールに食い込み始める。藪漕ぎは相変わらずである。
ようやく一王子に到着、祠は埋まっていたがこんもりとなって位置は分かった。10:18-31一王子小屋を覗いてみると、追い越された林さん達が休んでおり、既に6合目まで登って来たとのことである。
この先は通常のシール登高となったが、潅木の露出が多い。11:53-08定高山に到着する。日本海まで見える。ここからは時折青空も顔を出し快適な登りとなる。しかし未知のルートを取った分、時間と体力を要している。
13:33油コボシは正面の斜面を登り、最後は右手の尾根に逃げるルートを取った。途中から雪の状態が嫌らしいと感じたら案の定、最後の部分で足元から雪板雪崩が発生!手を尾根部に突き刺し落下を防ぎ、スキーをぶらぶらさせながらにじり上がった。尾根に出てザックを置き、アイスアックスでルート工作し、後続のヒサエさんは無事通過。
森林限界を過ぎると雪がクラストしてきた。そこに積もっている雪はウインドクラストし、下の雪と相性が悪い。この辺りは高い指導柱が心強い。中尾根が合流する直前から視界が悪くなり始めた。
主稜に出ると指導柱に海老の尻尾が貼り付き異様な姿になっている。風も出てきた。14:07観測所を通過、14:09小屋が見えた。14:16-54二王子岳山頂でお互いの記念写真を撮り、早々に二王子小屋に潜り込んで食事を摂った。
休憩を終えて外に出ると予定通り?天候は風雪。まずはシールを貼ったまま下ると、いきなり転倒。まだ指導柱っが見えるので安心して下れる。ヒサエさんもシールでの滑降は思い通りに行かず苦戦しているようだ。15:30油コボシは登りと同じコースで下る。
15:46-56我慢できずにシールを外す。今シーズ初スキーの二人は交互に転倒を繰り返す。古い赤布はストックを伸ばしても届かない程なので、今冬の少雪が分かろうというものだ。
16:35定高山、一王子でヘッドランプを出しスキーを担ぎ踏み跡を下る。18:09二王子神社を通過、小雨となった。18:30林道に出た所で私はスキーを履いたが、ヒサエさんはそのまま徒歩。18:54ようやく車まで帰着した。
| 田圃まで行くと山が見えた |
| 太鼓橋はスキーを脱いで渡った |
| 旧道から直接登る |
| 二王子神社 |
| 登山者カード記載所が新しくなっていた |
| 杉林の中を進む |
| 道の尾根に登る |
| 雪は硬く、シール登行ができない所もある |
| 藪を分けて登る |
| ここだけはスキーを担ぐしかない |
| 急登を終えて |
| さらに尾根を辿る |
| ようやく一王子の杉林が見えた |
| 様々な動物の足跡 |
| もうひと頑張り |
| 一王子の祠は埋もれていた |
| 一王子小屋で休憩 |
| マンサク |
| 再び登り始める |
| 黙々を進む |
| ブナの若い林 |
| ひたすらに進む |
| 定高山 積雪は2.5m |
| 山頂方面が見えた |
| 林の様相が変わってくる |
| 眼下には日本海も見えた |
| まだまだ元気 |
| 展望が開けた |
| ほぼ森林限界 |
| 陽が当たる |
| 幽玄な世界に足を踏み入れる |
| 高い棒は下る時の命綱 |
| 高知山と中尾根 |
| 快調に登る |
| 先行者のトレース |
| 雪庇 |
| ルートは雪原になってくる |
| 正面が油コボシ? |
| 正面から挑戦 |
| 傾斜がきつくなってくる |
| キックターンを繰り返す |
| きつい登りが続く |
| 先頭を行くHZUの足元から雪板雪崩が発生! |
| ようやく油コボシを突破 |
| 雪クラストしてきた |
| 指導棒が心強い |
| 登高サポートが活躍する |
| 視界がなくなってきた |
| 柱が海老の尻尾で金棒のようになっている |
| 風で髪が乱れる |
| 気象観測施設 |
| 山頂の小屋が見えた |
| 二王子小屋 |
| 山頂 ! |
| 下山をしようと外に出ると風雪 |
| 颯爽と滑る |
| と思ったら・・・ |
| 油コボシ |
| 大きくターンしながら下る |
| 少し下ると風は止んだ |
| ここでシールを外した |
| 新雪で思い通りにならないスキー |
| 起き上がれな〜い |
| 今度こそ |
| どてっ! |
| どうしてこうなるの〜 |
| 疲れました |
| やっと定高山に到着 |
| 雪庇の亀裂にスキーを取られる |
| 二王子神社に到着、小雨がパラついてきた |
| 坪足で下る |
| ようやく林道に出た |
| 無事に下山できました |