【2009年05月03日-04日/石転ビ沢/吉田岳調査】
【コースタイム】
3日=梅花皮荘(9時30分、自転車・徒歩)ー第4堰堤(10時30分)ー出合(12時)ー梅花皮小屋(14時)
4日=梅花皮小屋(7時40分)ー第4堰堤下自転車置場(9時50分)ー梅花皮荘(10時10分)
【記録】
5月3〜4日に、小屋の管理を兼ねて石転ビ沢をピストンしてきた。この時はまだ飯豊山荘へのゲートが開いていなかったため自転車を使用し、第4堰堤近くまで入ることが出来た。
「うまい水」は給水可能。地竹ヶ原を過ぎた所で雪渓に降りるも、程なく(滝沢出合手前)登山道に上がる。梶川出合手前で沢に降り、飛び石で繋いで雪渓に上がる。ただしここは雨等で増水している時は危険であり、梶川出合の雪渓の状態も数日単位で代わってくと思われる。梶川出合から上の雪渓も安定してないため、慎重なルート選び必要となる。
石転ビノ出合から雪渓自体は安定していた。しかし、GW前に降った雪が枝沢から雪崩となって落ちてきており、また北股沢から上は本流自体も湿雪表層雪崩が起きそうな危険性を感じた。ただしこの危険性は現時点では無くなっていると思われるが、両岸からのブロック雪崩や落石の危険はしばらく続くだろう。ともあれこの積雪はスキーヤーにはかえって邪魔なものだったようだ。
梅花皮小屋到着後、玄関前の除雪を行う。排水口が詰まっており、融雪水が入り込み水浸しになっていた。2階に上がり冬期出入り口に行くと、お客さん(小川さん)が吹き込んで一杯になっていた雪の拝雪を行なってくれていた。お礼を言い替らせてもらう。これも来年に向けて何とかしなければいけない課題であろう。水場はばんばん出ていた。水洗トイレはさすがに凍結の危険があるため、まだ使うことが出来ない。
この時期、石転ビノ出合付近や地竹ヶ原で幕営を行なうパーティーが多く見られる。雪上であれば登山者の感覚的には許される行為といえるかもしれない。ただし、雪崩や雪渓の崩壊等の危険性には十分注意を払ってもらいたい。また登山道のすぐ脇にテントを張り服や寝袋を干したまま登山に出かけていくという行為はマナーとしていかがなものかと思われる。その他、排泄物の処理などの問題もあり、一般登山道上であることを忘れずにエチケットを守って飯豊を楽しんでいただきたいと思う。
梶川出合の様子 |
梶川 |
梶川出合上部 |
門内沢方向 |
石転ビ沢方向 |
石転ビ沢上部の雪崩 |
梅花皮小屋 |
翌日下山 |
出合付近のテント |
地竹ヶ原のテント |