登山者情報124号

【1993年05月15日/石転ビ沢/井上邦彦調査】

【朝日連峰】
○徳網・針生平間の車道は、5月13日より一般車両の通行禁止が解除されました。
○小国・三面・村上間の車道は、三面ダム工事のため一般車両は通行禁止になっています。

【飯豊連峰】
○梅皮花荘・天狗平(飯豊山荘)間の車道は、5月13日より一般車両の通行禁止が解除されました。
○飯豊山荘は、5月15日より営業が再開されました。電話は0238-64-2455。
○天狗平・温身平間は除雪されていますが、一般車両通行禁止です。

【石転ビ沢】
林道終点の砂防ダムから先は、夏道と雪道が交錯しています。下ツプテ石手前の登りは夏道です。雪崩跡のデプリを通り、プナの木の根元の水場(通称:うまい水)は使用可。彦衛門(ひこえむ)の平は雪に埋もれています。上ツプテ・地竹沢間のへつりは夏道が出てますが、足場が不安定です。地竹沢は雪崩跡を下りますが、雪が薄くなっているので要注意です。いったん河原に降り、すぐに小沢(夏道と一緒になっている)を登って台地の上に出ます。台地の上の夏道は雪に覆われており、近大の慰霊碑も埋もれています。雪渓に降りるポイント部分の夏道は露出しています。雪渓は雪崩のデプリで荒れており、亀裂も多く注意が必要です。
滝沢・梶川間の雪渓は15日には通過できましたが、今後は厳しくなります。左岸の夏道が露出していますが、登り口の取り付きが分かりにくく注意が必要です。梶川は露出しています。本流と梶川の合流部分は雪渓ですが亀裂があり、今後は梶川を渡渉するルートとなります。梶川出合の上流の水場下の大岩が露出し、付近には亀裂が入っています。この先はデプリは少なくなります。赤滝へつりの下流には地面が露出しています。
石転ぴの出合(門内沢との合流部)から上は安定した雪渓となりますが、平年どおりルートファインディングに留意し、ブロック雪崩や滑落に注意してください。

【遭難事故】
5月7日天狗岳南東斜面で山頂より滑落したと思われる登山者が遺体で収容されました。
5月4日三国岳・種蒔山間の七森付近で西斜面に滑落した登山者が骨折し収容されました。