登山者情報1,241号

【2009年05月18-19日/白滝-小朝日岳/井上邦彦調査】

 前夜の嵐が嘘のように天候が回復してきたが、沢は濁流となっていた。生徒を乗せたタクシーは白滝林道の起点まで、私とH氏の車だけ林道を登る。ちょうど急坂を登り切った所で土砂崩れがあり、車はここまで。
 08:13林道終点の駐車場を通過する。吊り橋を渡り、二度ほど木橋を渡る。09:40-48一息を入れる。青空が見えるが雲の動きは速い。
 10:01岩に「山の神」と彫り込まれた小沢を横断する。10:08に小沢に出るが水が岩の上を流れ、滑りやすい。HZUがサポートして通過する。
 登山道はそのまま小沢の左岸を登り、広場を過ぎて若干登った所から左の急斜面に取り掛かる。この先はジグザグの急登が続く。それにしても道を塞ぐ倒木が多い。
 10:19-25残雪が出始める頃に休憩を取る。地形図を見ると、登山道は途中から北西に斜上し、沢沿いに詰めている。登山道が残雪に覆われて全く探せなくなったので、左斜上にルートを取った。帰りも考えて数箇所にデフ布を括り付ける。
 残雪の上を歩いていると、突然に登山道が現れた。どうも早く斜上を始めすぎたようである。いったん登山道に出ると後はそのまま直上する。登山道は土嚢で丁寧に維持管理されていた。
 11:37主尾根に飛び出ると夏道はなくなる。予想通りに風が強くなるが歩けないほどではない。月山を右に見て丘状の夏道に出て、息を整える。木道を進むと鳥原小屋が見えてきた。例年の水場を確認して、11:59小屋に当直した。
 今日の行動はここまで、風はまだある。私は暇なので南の沢を下ってみた。湿地にはミズバショウやリュウキンカが咲いていた。そのまま朝日鉱泉から登って来る登山道にでて、小屋に戻った。
 翌19日、4:45小屋を出発する。05:01-07鳥原山展望台で行く手を眺める。鞍部に下り小峰に登ると、夏道があった。以後はできるだけ夏道を拾いながら進み、06:02小朝日岳山頂に到着した。
 スケールの大きな展望を前にして、各自記念写真を撮り、前夜作ったおにぎりを食べる。06:43寒くなってきたので下ることとする。2箇所ほど転滑落防止のため下部でサポートする。始めは腰を引いていた生徒も、次第に慣れてきた。
 09:39鳥原山展望台で休憩し、鳥原山からは尻セードを楽しんだり滑落停止を練習して、08:26鳥原小屋に到着した。ここで荷物を片付け、小屋を掃除して、09:26出発する。
 帰路は昨日迷った箇所も登山道を拾うことができた。11:08林道終点に到着。ここで昼食とする皆と別れ、私はひとり下山、11:22車に到着した。

今回のコース
登りで迷った場所、上ルートは下山時の登山道沿い
林道は途中で土砂崩れ
林道を歩く
最奥の駐車場
いよいよ山道に入る
新緑の山
ここから急な登りが始まる
登山道が倒木で塞がれている
じぐざくの登山道を黙々と登る
登山道は足元が良くない
それにしても倒木が多い
残雪が出てきた、このあとルートを見失う
土嚢で補修された登山道
やっと主尾根に出た!
月山が迎えてくれた
さすがに風が強い
最後の登り
もうすぐだよ、頑張ろう
木道に出た、正面は鳥原山
御影森山方面
木道を歩く
鳥原小屋
木道から残雪に移った所が分岐点
小屋に向かう
水場
鳥原小屋にて

続く⇒