登山者情報1,242号

【2009年05月23日/古寺鉱泉-古寺山-大朝日岳-畑場峰/井上邦彦調査】

 22日大江町で開かれた「朝日連峰保全連絡協議会」を終え、そのまま柳川温泉に宿泊し、翌日は古寺鉱泉から大朝日岳を目指した。古寺鉱泉はずいぶん昔、2月に小国の五味沢から登り下山して宿泊した記憶があるが、最近はご無沙汰している。さらに地形図を見ていたら鳥原山経由で一周できるコースがあるので、これを始めて歩いてみることとした。
 メンバーは阿部さん・綴(テツ)さん・ハイジさん・HZU、これにダイチャンも駆けつけてくれた。
 二日酔いの重い頭を抱えて、05:55駐車場を出発する。ブナ伐採最盛期のものというトロッコ鉄路の跡を進むと、対岸に古寺鉱泉朝陽館が現れた。橋を渡り朝陽館前で左に折れ、朝陽館の裏の尾根に取りつく。
 清々しい新緑の中を進むと、07:15清水に到着。標柱があり、利用できた。安部さんによればこの上の清水は、今はあてにならないとのことである。
 主尾根が近くなった07:22、雪の急斜面に出た。ピッケルを出しトラバースをして登山道に出ると、07:24日暮沢から登ってくる登山道との分岐に出た。
 雲の中に入って視界が効かなくなる。登山道はなくなり残雪を踏みしめて登る。下りは迷いやすいことだろう。
 急な雪面を登り切ったところでカッパを着て胃袋にパンを詰め込む。08:39古寺山の標柱を通過し、巻き道は使わず直登する。
 09:16小朝日岳に到着する。ここから熊越えまで急降下し、穏やかに登る。道脇にはミネザクラやヒメイチゲが咲いていた。
 10:08銀玉水は雪に埋もれている。ここから残雪歩きとなる。10:22残雪を登りきるが、今年の保全作業予定箇所がまだ露出していなかった。
 風が強くなり時折バランスを崩しそうになる。足もとにはコメバツガザクラが咲いているがカメラを出す気になれない。
 10:34大朝日小屋に到着する。皆を置いてダイチャンと私だけで大朝日岳まで登ることした。ヒナウスユキソウの白い若芽が眼につく。
 10:47大朝日岳山頂に到着するが、何も見えない。早々に小屋まで下ると、熱々のラーメンが待っていました。休んでいるうちにWさん達がガンガラ沢捜索のために登ってきました。早く見つかることを祈っています。
 11:56大朝日小屋を出発。視界がないため足跡を辿って下り、小朝日岳に登り返す。ここからは夏道と残雪を交互に歩いて、13:40展望台を通過する。
 鳥原山からはダイチャンが地形図とコンパスを使ってルートを探す。13:54分岐の標識を見つけて左折する。所々露出している登山道を探しながら下る。この時期、このコースはコンパスなしで下れないかも知れない。幸い雲の下に出た。吸い込まれそうな新緑である。
 登山道は1,282m峰の北東を横切っている。二人でルート選択の練習をしながら進む。14:25田代清水の標柱があり、水を汲むことができた。
 その後も道を探しながら進み、14:45ブナ峠との分岐標柱に出る。なかなか標高が下がらない。標高900m付近から一気に下り、15:30古寺鉱泉対岸の小屋に出た。15:34駐車場に到着して、今回の山行を終えた。

今回のコース
残雪を踏んで登って行く
途中の清水は使用できる
分岐手前、急斜面のトラバース
ピッケルを出し、キックステップで進む
日暮沢からのコースと合流する
視界がなくなってきた
雪の急斜面を越える
小朝日岳山頂
銀玉水は雪に埋もれていた
登山道修復予定地は雪に埋もれていた
大朝日小屋に到着
ダイチャンと二人で大朝日岳まで往復
小屋で休憩の後、下山とする
ヒメイチゲ
19日に歩いたコースだ
鳥原山展望台
分岐、ここから先は始めて歩く
視界が出てきた
田代清水、使用できた
ブナ峠との分岐
古寺鉱泉に到着
古寺鉱泉朝陽館
古寺山へは橋を渡り左の道を行く
遊歩道のような感じ
昔のトロッコ跡
無事、駐車場に到着しました