登山者情報1,248号

【2009年06月06日/大境山:ヒメサユリ/木内茂雄調査】

【タイム】
 登り3時間、下り1時間半
【記 録】
 昨年の記録を参考にすると、ヒメサユリの最盛期ではないかと、また、明日登るエブリサシ岳を目の前で見たくて登る。
 国道113号から飯豊山荘方面の玉川街道に入り10数分走ると、右側に中田山崎のバス停が有るが、見逃し易い。このバス停から道路に直角に直線のコンクリリート水路が伸びていて、向こうに砂防ダムの壁が見える。水路の左岸をこの壁に突き当たるまで行き、左に水路を横切り、数m戻り、右に昨年整備された水路に沿って歩く。初めての人には此処まで考えてしまいそうだ。(ここまで、標識がハッキリしない)
 その先、まだ、未整備の水路を数分進むと右に大境山の標識が有る。この先は登山道がしっかりしているし、昨年に続き今回もビニール紐を目印に増やしたので間違わないだろう。
 それから、今回来て気づいたが、直ぐに急登りになりそれが、約1時間以上も登り続けたので意外と手ごたえのある山と、認識させられる。その最後の詰め辺りで後を振り返ると、中田山崎の集落が見渡せる。後は雨雲で遠景がきかない。
 そして、此の辺りより予想のヒメサユリが出てくる。もう満開に近く、灌木の間にも咲いている。これは尾根の稜線に出て、また林に入ると途切れる。暫くブナ林を緩やかに下り沢に降りる。
 まだ水は流れていて、右下には残雪が見える。傍らには雪解けの後のショウジョウバカマが咲いている。その後にはコバイケイソウが葉を出している。そして、また登り出し、やがて視界が利くようになると、お目当てのヒメサユリが現れるが、まだ、蕾が多い。1週間後が見頃だろう。そして、天気予報通り、曇りから少し霧雨になり、見えるはずのエブリサシ岳は昨年の姿思い浮かべるしかない。
 特徴の無い山頂はあくまでも特徴なく、すごすごと引き返す。(しかし、晴れれば目の前のエブリサシ岳、そして、飯豊連峰、他が良く見える絶景の場所なのだが)
 その他、楽しませてくれた花は、盛りのウコンウツギ、ヤマツツジ、ユキザサ、ウラジロヨウラク、タニウツギ、ギンリョウソウ、ムシカリ、終わりかけのヤブツバキ、タムシバ、とアオキの実等である。
 最後に昨夏、道刈りに汗を流してくれたHZUに感謝しつつ帰途についた。

ギンリョウソウ
ヒメサユリ
淡い色のヒメサユリ
ヤマツツジ
ウラジロヨウラク
イワカガミ
アオキの実
ユキツバキ
ショウジョウバカマ
ムラサキヤシオツツジ
タニウツギ
タムシバ
チゴユリ
中田山崎集落を見下ろす
大境山山頂
中田山崎バス停
バス停前風景