登山者情報1,252号

【2009年06月27日/お坪/ヒメサユリ/木内茂雄調査】

【タイム】
 大日杉小屋5:44〜6:02ザンゲ坂下〜6;04ザンゲ坂上〜6:19長之助清水〜6:29お田〜7:27滝切合〜7:49地蔵岳8:08〜8:29語らいの丘〜8:57目洗い清水〜9:35お坪10:39〜11:16目洗い清水〜12:23地蔵岳12:33〜12:47滝切合〜13:17お田〜13:21長之助清水12:34〜13:44ザンゲ坂上〜13:56大日杉小屋
【記 録】
 一年振りに待ちに待ったヒメサユリに会い来た。大日杉小屋への橋は通行止めになっていて、右の川を渡る。苔でツルツルしているのを見逃し、滑って手をつき、足を水に付けてしまう。最初からお粗末な話だが何事も無く歩き出す。登山口には“熊出没注意”と、看板が出ているが、登山客がかなり多いので心配は無さそうだ。
 いつもの通り、ザンゲするほどでない、ザンゲ坂を登り、飯豊では一番くらい楽で緩やかな尾根を登る。いつもの如く、いつもの場所にギンリョウソウ、ヤマツツジ、アカモノなどを見つけながら、2ピッチで滝切合に着く。
 此処から、かって小国の河原角に降りる道が有ったが、今は藪で面影は無い。見上げると左遠くには本山、右手前には地蔵岳、手前にはタムシバが咲いている。時期がずれているのか、タムシバが少ない。一服後、期待のヒメサユリ目指して登り出す。
 地蔵岳山頂近くでいつもの通りのヒメサユリが出迎えてくれる。まだ蕾もあるなと観察しながら山頂に着く。後はお坪まで大したことは無いし、帰りの運転までアルコールを早く抜かなければと、心に言いわけをして、1Bに手を付ける。
 飲みながら見回すと、此処にも、例年の如くミヤマキンポウゲとマイヅルソウが咲いている。しかし、ナルコユリが咲いていないなあと眺める。おもむろに、私用の水分を補給してから、お坪を目指す。
 このコースは毎年ハクサンチドリが随所に咲いているのだが、何と言ってもヒメサユリに負けてしまう。その他、エチゴキジムシロ、シラネアオイ、ミツバオウレン、サラサドウダン、ウラジロヨウラク、ツマトリソウ、ムシカリ、イワカガミ、ムラサキヤシオ等が可哀そうだ。あとは、もうヒメサユリの事しかない。
 目洗い清水までは全体的に八分咲きでその先、特にお坪周辺は蕾が多く二、三、分咲きといったところだ。これから、十日〜十五日位は楽しめそうだ。私がいつも狙っている場所は蕾も見つからないので失せてしまったようだ。それでも本山をバックにしてどうにか撮れた。
 此処でも御沢を登る人達を遠くに眺めながら、また、1Bで喉を潤す。目的を達成して、引き返すが、飽きずに何枚もヒメサユリを撮る。昔の知人にも会うし、地蔵岳登りでは40人位の団体とすれ違う。
 そして、地蔵岳山頂の狭い広場のミヤマキンポウゲが2,3本、無残にも踏み倒されている。先程の団体と推測されるが、リーダーはどういう指導をしているのだろうか。あのヒメサユリなどがこんな運命にならければ良いなあと祈る。そして、更にショックなのは、本山を見るために展望の良い山頂に立つと大便の匂いと銀蠅が舞っているのにはガッカリした。折角ヒメサユリで気分を良くしてきたのに、、、、、、、、、。
 その他、書き漏れしたのは目洗い清水の水は残雪の下から出ているが、残雪を直接には降りず、藪との境を慎重に降り、残雪の真下で汲める。もう一つ下山してから五段山コースの吊り橋を見に行くと、現在、修理中で渡渉することになる。

早朝の大日杉小屋
登山口の熊出没の注意書き
大日杉跡の説明書き
ザンゲ坂を見上げる
ザンゲ坂上の標識
お田の杉
滝切合の標識
滝切合付近のタムシバ
滝切合より左本山、右地蔵岳
地蔵岳山頂風景
地蔵岳のミヤマキンポウゲ
アカモノ
ヒメサユリの出迎え
語らいの丘
こんにちわーをするヒメサユリ
目洗い清水の標識
目洗い清水の残雪に立つ人
サラサドウダン
お目目パッチリのヒメサユリ
横向きのヒメサユリ
正面のヒメサユリ
ヒメサユリ乱舞
お坪の岳樺
ツマトリソウ
シラネアオイ
ハクサンチドリ
御沢
ヒメサユリと本山
一つの茎に七つの花
もう一度ヒメサユリ
更にヒメサユリ
透けるヒメサユリ
日差しを浴びるヒメサユリ
帰りにタムシバを望遠で撮る
帰りにムラサキヤシオを撮る
淡い色のイワカガミ
目洗い清水で本山を望む
修理中の五段山への吊り橋