登山者情報1,264号

【2009年7月25日/倉手山/木内茂雄調査】

【タイム】
 登山口7:05〜7:58稜線〜8:37倉手山山頂8:52〜9:44登山口下山
【記 録】
 南アルプス聖岳を計画していたが、梅雨が明けず全国的の天候が良くないので、今回は休みとする。しかし、二日間もゴロゴロでは退屈なので、“天狗平ロッジ“で顧問とLFD,MXLと私で”天気祭り“をする。そして、幸いにも朝から幾らか空が見える中、単独で登山口に立つ。
 駐車場には他の車は無く、一人で登る。雨上がりの後の登山道は滑らず、登り易い。でも気温と湿度が高く、非常に暑いので、吐く息使いが荒れてくる。稜線に出るまでに、大汗をかく。
 この稜線辺りに蜂がいたとの情報があったので、注意して見回して進むが一向に気配が無い。大きなアブが2匹ばかり私の周りを、暫くつきまとう。その先少しだけ、緩やかに下り、また登り出す。再び暑くなり、苦しくなる。そして、考えてはいけない、”何故山に登るのだろう?”を自問自答する。ここで歯を食いしばり、“亀の子歩行”を駆使し続け、漸く山頂に立つ。
 一寸した散歩コースなのに、今回は手こずった。山頂での景色は右から、杁差岳、鉾立山、地神山、扇ノ地紙そして、丸森尾根、梶川尾根が見え、門内岳、北股岳、梅花皮岳烏帽子岳は見えない、その左、御西岳、飯豊本山はかろうじて見える。
 これ以上は晴れないと判断して下山開始する。間もなく3人のパーテイとすれ違う。この後は誰にも会わない。そして、来る時には余裕が無かった花を捜すが、ツルアリドウシ、ノリウツギ、ヒヨドリソウ、リョウブ、アザミの花を見つける。後は青葉のみの景色である。
 下りは余裕があるので、登る時に悩んだ、“何故山に登るのか?”を反省して結論を出す。それは、“利口な人は登らない、馬鹿は登る”と、納得。

登山口
稜線より鉾立山、杁差岳を望む
山頂より飯豊本山を望む
山頂より鉾立山、杁差岳を望む
山頂にてツルアリドウシ
ノリウツギ
ヒヨドリソウ
リョウブ
帰りに再度鉾立山、杁差岳を望む
大境山を望む