登山者情報1,306号

【2009年12月29日/西俣尾根枯松山/井上邦彦調査】

今回のコース

 除雪車の邪魔にならないように車を移動させながら、除雪が終わった場所に車を止める。積雪期の山行は駐車場探しが重要である。
 06:20駐車場発。奥川入に顔を出し、ワカンを履いてトレースを進む。雪の少なさが目に付く。06:44-49尾根取付きでフリースを脱ぐ、ヘッドランプなしでも時計が見えた。
 急な枝尾根を登りきり、07:22大曲り分岐に到着する。立ち止まると寒い。07:41正面に倉手山が聳える、雪がクラストしているところもある。トレースは雪に覆われている所があり足場が分からずに苦労するが、ともあれトレースは助かる。
 クラストした急斜面をワカンをつけたままキックステップで登り、07:58-08:04十文字池の風下で食事を取る。雪が少ないので池を巻くように尾根筋にルートを取る。
 08:42ラッセルをしていると、雪面に亀裂が出たので弱層テストをしたら、円柱は力も入れないのに滑り面からずれた。クラストした雪面に積もった雪の中に弱層があるようだ09:04左からの大きな尾根に上がると、膝下のラッセルになる。
 09:19-30西俣ノ峰山頂、雪が少ない。赤旗が点在する。LTQの報告にあった栃木のパーティだろうか。クラストして歩きやすい箇所もある。
 10:07ストック長さの調節機能が不調になる。どうも伸縮型は扱いにくい。斜面のトラバースが続くこともあり、ピッケルを出す。ピッケルを刺すと、締まった雪の上に新雪が積もっている様子がよく分かる。10:41-47立ったまま食事を取る。ザックを降ろすと寒い。
 10:58-11:02枯松山々頂に到着、視界は大ドミまでで、三匹穴は見えない。すぐ下に誰かのデポ品が見える。今日はここから戻ることとした。
 11:48-55食事を取る。既に自分のトレースが消え始めている。12:06西俣ノ峰、12:35十文字ノ池、12:55大曲リ分岐を通過する。やはり下りは早い。枝尾根を下っていると猿の群れが寄ってきた。お互いに意識しながら下っていると、両足を倒木の空洞に取られて転倒する。
 13:12取り付きを通過、13:14分岐「西俣ノ峰登山口」の看板はまだ露出していた。杉林の中に壊れた小屋を見て、13:28奥川入に到着。カンジキを脱ぎ、13:33車に戻った。

薄暗い中、尾根に取り付く
大曲リ分岐を過ぎる
亀裂の入った大楢
倉手山
十文字ノ池はまだ窪んでいる
タムシバの春芽が雪を被っていた
西俣ノ峰直下から登ってきた尾根を見下ろす
西俣ノ峰山頂
枯松峰方面は見えない
枯松山に向かう
雪庇が出始めていた
軟らかい雪庇なので近づくと危ない
凍てついたブナの葉
大雪原はまだ潅木が出ていた
枯松山々頂が見えた
山頂のブナ
三匹穴は見えない
無理をせず、ここから降ることとした
雪庇は未成熟
トレースが消え始めている
ピークを巻きながら戻る
ブナに包まれたコース
エブリサシ岳は最後まで姿を見せてくれなかった
ホオの実
天狗平に続く車道
西俣ノ峰に到着
振り返る
枯松峰
この尾根を降る
やはり稜線は姿を隠したままだ
現時点では林道を歩けないこともないかもしれないが・・・
黙々と降る
十文字ノ池、池を避けて尾根を歩く
振り返る
手前の松尾根がルートである
倉手山
松尾根
猿の群れ 2題
左足が上の穴に入り、もがいていたら右足が下の穴に潜り込んでしまった
リスにしては大きすぎる、ムササビだろうか?
足跡は杉の木を登っている
こちらの足跡はサル
民宿奥川入